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2023.05.16 UP

第96回 redline/Wordの変更履歴から派生した言葉?

第96回 redline/Wordの変更履歴から派生した言葉?

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

皆さんはWordソフトの変更履歴の機能を使ったことはあるでしょうか。Wordで作成した文章を修正する際に、もとの文章をどのように修正したのか記録を残しておきたいときに使用する機能ですが、修正をするとその部分が赤字(線)で反映されます。そこから派生した表現でしょう、最近では特にワード上の変更・修正点をredlineと言う人が増えている印象です。

変更・修正点というとついついchangecorrectionという単語を使いたくなってしまいますが、表現の幅を広げるという意味でも、このredlineという表現は覚えておきましょう。なお、「変更履歴の記録」の機能のことを英語では”Track Changes”と言いますので、合わせて覚えておきましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Attached are my redlines and comments on the draft document.
B:Thank you. I too will send you my redlines later.

A:私からの修正点とコメントを草案文書に反映したものを添付しました。
B:ありがとうございます。私も後ほど、修正点をお送りします。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。