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2023.05.15 UP

第73回 pain point / ビジネスでの「痛点」

第73回 pain point / ビジネスでの「痛点」

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

pain point(ペインポイント)/ ビジネス上の「弱点」

皮膚で痛みを感じる部分を英語で“pain point”(ペインポイント)と言いますが、グローバルのビジネス会議で使用された場合にはどんな意味になると思いますか?

ビジネス上の「痛点」ですから、そこから派生して「弱み」「弱点」「マイナス点」という意味になります。

もちろん、“pros and cons”(メリットとデメリット)の“con”“weakness”を使っても表現できますが、ボキャブラリーは多ければ多いほどいいですから、“pain point”もこれを機に覚えてしまいましょう。実際の会議で使えば、同僚から一目置かれるかも?

具体的には次のように使えるでしょう。

A:This is my business proposal.
B:Thank you. A quick question, how are you going to address the pain points?

A:以上が私からのビジネス提案となります。
B:ありがとうございました。ひとつちょっと質問ですが、おっしゃられていた弱点についてはどのように解決されていくご予定でしょうか。

ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。