• 通訳

2023.05.12 UP

第51回 shoot an email / メールを撃つ!!

第51回 shoot an email / メールを撃つ!!

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

通常、「Eメールを送る」は“send an email”ですが、英語は繰り返しを嫌う言語なので、別の言い方も覚えておきたいところ。そこで使えるのが“shoot an email”です。直訳すると「Eメールを撃つ」ですが、そこから派生して「Eメールを送る」という意味になっています。なにせ「撃つ」ですから、ややカジュアルな表現なので使用する文脈には気を付けていただきたいですが、覚えておいて損はない表現かと思います。

ちなみに“email”は、“a”をつける可算名詞か“a”をつけない不可算名詞なのか、またハイフンを入れない“email”かハイフンを入れる“e-mail”なのか、で意見が分かれているようですが、アメリカの代表的な日刊紙『The New York Times』では可算名詞でハイフンなしの扱いでしたので、今回のコラムでもそのようにしました。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:I want more details about your product.
B:I’ll shoot you an email that contains its details later.

A:御社のその製品について、さらに詳細な情報をいただきたいのですが。
B:詳細な情報を記したEメールを後でお送りしますね。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。