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2023.05.11 UP

第20回 walk through / プレゼンを始める前の決まり文句

第20回 walk through / プレゼンを始める前の決まり文句

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

ビジネス英語ではプレゼンの始めによく使われる
「walk through」

プレゼンを始める際に耳にする常套句になってしまった感があるのが、“walk through”

“walk 人 through …”のように使い、「人に~を(一通り)説明する」という意味になります。

“take 人 through …”も同じ意味で使用されますが、個人的には 、“walk 人 through …”のほうが「流行り言葉」として使用されているのでは、という印象を持ちました(あまりに使用頻度が高いので、その「流行り感」もなくなってしまった感がありますが…)。

具体的には次のように使えるでしょう。

Moderator:So, David, the floor is yours.
David:Sure. So, today, I’d like to walk you through my personal experience.

モデレーター:ではデヴィッドさん、ご発表、よろしくお願いします。
デヴィッド:了解です。今日ですが、私のほうからは、個人的な経験についてお話させていただきます。

“walk through”、ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。