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2023.05.11 UP

第9回 deck / プレゼンテーションに必須のスライド資料

第9回 deck / プレゼンテーションに必須のスライド資料

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

ビジネス会議では欠かせないパワーポイント資料のこと

グローバルなビジネスでは、パワーポイントは必須のツールとなりました。

そのファイルの拡張子(.ppt)に由来するのでしょうか、PPTとも表現されるパワーポイントのプレゼンテーション資料は、英語では“deck”“slide deck”と表現されます。

単に“slides”と、slideの複数形で言い表されることもありますが、“deck”のほうがお洒落な感じがしませんか?

 

なお、“deck”は「パワーポイントで作成した資料」の場合に多く使われる表現です。単に会議の資料を指したいときは、“readout”なども活用しましょう。

第37回 readout / コンピューター分野では「読み出し」ですが…

具体的には次のように使えるでしょう。

A:I’ve just finished creating my deck.
B:Can you send it to me then?

A:ちょうど今、自分のパワポを作り終わったよ。
B:じゃあ私に送ってくれる?

“deck”、ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。