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2023.05.19 UP

第142回 one-stop service/1カ所ですべて賄いましょう

第142回 one-stop service/1カ所ですべて賄いましょう

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

他社のサービスを利用する際に、その1社ですべてを賄うことができれば、契約の観点からのみならず、あらゆる点で便利で効率的ですよね。そのように1社で様々な業務を網羅的に提供しているサービスのことを英語でどのように表現したらいいでしょうか。

そんなときに便利な表現が“one-stop service”。直訳すると「1度立ち寄るだけであらゆるサービスが得られる業態」となります。“stop”には「停留所」という意味がありますので、ある「停留所」1カ所で降りるだけで多種多様なサービスが受けられる感じをイメージすれば覚えやすいかも知れません。日本の市役所・区役所をイメージしてもいいでしょう。

似たような文脈で“cafeteria-type service”という言葉を通訳中に耳にしたことがあります。カフェでは自分で好きなものを選んで飲食できますから、“one-stop service”とほぼ同義であると捉えてよいと理解しています。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:What are your company’s strengths?
B:We offer one-stop service!

A:御社の強みはなんですか?
B:ワンストップサービスを提供しております!

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。