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2023.05.18 UP

第126回 text/コロナ禍で増えたウェブ会議で使えます(9)

第126回 text/コロナ禍で増えたウェブ会議で使えます(9)

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

グローバルのウェブ会議に参加したものの、参加予定の先方の同僚がなかなか会議に入ってこない、という経験はないでしょうか。そんなときは既に会議に入っている方に対して、その同僚に携帯メールを送ってもらって、参加されるかどうかを確認したくなるものです。

そんな時に使える単語が“text”“text”は「書かれた文章」という意味が最も知られていると思いますが、もう一つ重要な意味が「携帯メール(のメッセージ)」です。日本語では「携帯メール」ですが、そのまま英語にして“mail”としてしまうと「郵便物」のことになってしまいますし、“e-mail”とするパソコンで送るメールの意味になってしまいます。携帯メールを送ってほしいときは迷わず“text”(または“text message”)という単語を使いましょう。

なお、“text”は名詞としてのみならず、動詞としても使えます。“I’m texting a message.”だったら「今携帯メールを送ろうとしています」になりますし、“Text me later!”だったら「後で携帯メールを送って!」を意味します。合わせて覚えておきましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

【ウェブ会議中に】
司会: Do we have everyone here?
先方: Mary hasn’t joined yet.
司会: Can you send her a text?
先方: Sure.

司会: 皆さんお揃いですか?
先方: メアリーがまだ参加していません。
司会: 彼女に携帯メールを送ってみてくれますか?
先方: 了解です。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。