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2024.09.11 UP

AI&機械翻訳NEWS(2024年9月前半)

AI&機械翻訳NEWS(2024年9月前半)
※2024年6~8月のプレスリリースや企業発表資料より作成

AI翻訳や機械翻訳(MT)に関する最新トピックスを紹介します(2週に1回程度更新予定)。

ゲーム特化多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」の提供開始

株式会社Algomaticが、2024年8月8日から独自のAI翻訳エンジンを活用したゲーム特化多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」の提供を開始した。

「DMM GAME翻訳」は130言語に対応しており、ゲームのストーリー、インターフェース、マーケティング資料など、ゲーム関連のあらゆるテキストについて、コンテキストを維持しながら高速かつ高品質な翻訳を実現する。

■「独自のAI翻訳エンジンを活用したゲーム特化の多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」提供開始 130言語に対応し、最短1時間で納品 ゲームコンテンツのグローバル展開を支援」
https://dmm-corp.com/press/service/3948/
(2024年8月8日)

ゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」の提供開始

株式会社デジタルハーツが、独自のゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」を活用した翻訳サービスを、2024年8月7日に提供開始した。

ELLAは、デジタルハーツとAI自動翻訳開発を行う株式会社ロゼ​ッタが共同開発したゲーム特化型AI翻訳エンジンで、「キャラクターになりきった翻訳文生成」や「関係性に応じた口調の変化」をすることができるのが特徴。

■「デジタルハーツ、独自のゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」を活用した翻訳サービスの本格提供を開始」
https://www.digitalhearts.com/news/20240807/
(2024年8月7日)

ニッポン放送がPODCASTに開発中の多言語音声変換ツール「リングイイネ!」を利用

クラシック音楽家Kayとポップス鍵盤奏者Toshiがトークをする音楽番組『TOKYO MUSIC LAB ~今日から話せる音楽雑学~』の英語版制作に、ニッポン放送が現在開発中の多言語音声変換ツール「リングイイネ!」を利用する。

「リングイイネ!」は、人工知能を活用して、日本語の音声コンテンツを複数の海外言語に変換するツールで、話者の声色を生かしたまま他言語へ翻訳、音声変換できることが特徴だ。

番組の配信は、8月1日よりはじまっている。

■「今日から話せる音楽雑学を紹介する新ポッドキャスト番組が誕生! 多言語音声変換ツール“リングイイネ!”で英語版も配信!」
https://news.1242.com/article/512852
(2024年8月1日)

DeepLが「次世代言語モデル」を実装

機械翻訳システムのDeepL翻訳を提供しているDeepL(本社:ドイツ)は、7月17日、言語翻訳ならびに文章校正の特化型大規模言語モデル(LLM)技術を搭載した「次世代言語モデル」の実装を発表した。

同モデルは、特殊な調整を実施した言語に特化したLLMを活用することで、これまで以上の精度で文脈を捉え、より人間的な翻訳と文章作成を実現。また品質を重視した卓越した翻訳の実現に向けたモデルチュータリングのため、数千人もの厳選された言語専門家を採用したという。

■「DeepL、翻訳品質においてGPT-4、Google、Microsoftを上回る次世代の大規模言語モデル(LLM)の実装を発表」
https://www.deepl.com/ja/press
(2024年7月17日)

Google翻訳、新たに110言語をサポート

Googleは6月27日(現地時間)、2007年から提供している自動翻訳サービス「Google翻訳」で、新たに110言語をサポートしたと発表した。新言語の話者は6億1400万人以上で、新言語の約4分の1はアフリカの言語だ。また話者が多いが、これまでサポートしてこなかった広東語も追加された。Google翻訳の使用する次世代LLMの「PaLM2」によって、似ている言語の翻訳を効率的に学習できるようになり、対応言語数は243になった。

■「110 new languages are coming to Google Translate」
https://blog.google/products/translate/google-translate-new-languages-2024/
(2024年6月27日)