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通訳スキルを習得するために 通訳スクールを活用しよう
通訳は「聞く→理解する→言語転換する→発話する」というプロセスを日本語と外国語の双方向でこなす必要があり、専門的なトレーニングを重ねなければそのスキルは習得できない。
トレーニングは、語学力のレベルアップをメインに通訳に必要な基礎能力も鍛える「基礎トレーニング」と、逐次通訳や同時通訳など、訳出スキルを重点的に鍛える「専門的な訓練」の2つに大別できる。「専門的な訓練」は独学ではなかなか難しく、通訳スクールを受講して習得する人が多い。
また、通訳スクールで学ぶことのメリットとして、「教材が豊富」「現役のプロが指導」「通訳者をめざしている仲間ができる」「自分の能力を客観視できる」「スクール修了後に仕事獲得のチャンスがある」があげられる。
今回は2024年1月29日に発売した『通訳者・翻訳者になる本2025』にも掲載されている通訳の高度なスキルを身につけられる専門スクール3校を紹介。スクールではどのような授業を行っているのか、スクールのサポート体制などをチェックして、自分に合ったスクールを探してみよう!
通訳スキルが学べるスクール(五十音順)
アイ・エス・エス・インスティテュート
英語通訳者養成コース本科1
「現場対応力」を身につけた 真のプロを養成・輩出する伝統校
1966年に同時通訳者養成スクールとして設立されたアイ・エス・エス・インスティテュートは、通訳者養成に58年の実績を誇る伝統校だ。在校生・修了生にOJTや仕事の機会を提供するなど、受講生のキャリアサポートも充実している。
全8レベルの「英語通訳者養成コース」は、実力に応じたクラスから受講することで、着実にレベルアップできる構成になっている。その中の「本科1」では、通訳基礎力の強化と基本的な通訳スキルを習得することができる。
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インタースクール
通訳準備科
「人材育成」と「現場経験」による双方向サイクルで 実践的な通訳スキルの習得をめざす
1966年に同時通訳者養成所としてスタートしたインタースクール。「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッドで、これまでに多くの修了生が第一線で活躍している。
「通訳準備科」では現役通訳者の指導のもと、リプロダクション・ノートテイキング・サイトトランスレーションを用いて通訳スキルを学び、会議通訳コース本科より始まる本格的な通訳訓練にスムーズに臨むための英語運用力と通訳技能を養っていく。
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サイマル・アカデミー
通訳コース 通訳Ⅲ
プロとして活躍する現役講師が現場で会得した逐次通訳の技術を教授
サイマル・アカデミーは、通訳・翻訳会社であるサイマル・インターナショナルを母体とした通訳者・翻訳者養成スクール。第一線で活躍する通訳者が指導にあたり、数多くのプロを輩出してきた。
「通訳コース 通訳Ⅲ」では、本格的な逐次通訳技術の完成に向けた基盤を作り、自身の課題を特定しながらプロ通訳者としての資質を養っていく。記者会見などのスピーチ音源を使用した演習やIRミーティング演習、目と耳を両方使いながら通訳するサイト・トランスレーション演習を行う。
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