2023.12.01 UP
第6回 完璧な理解をめざさなくていい!文法オタクが教える英文法の話
Contents
この連載では、私が留学を通して学んだことや感じたこと、知っておくと便利なことなどをみなさんにシェアしたいと思っています!また、留学に行く前に英語力を磨いておくと、留学の密度がより濃くなります。連載の後半では、私なりの英語学習法もご紹介します。これから留学をしたいと思っている方や、英語に興味がある方はぜひ読んでいただければ嬉しいです!
文法学習が少しでも好きになるために
こんにちは!Mayuです。今回の「英語学習編」では、文法についてのお話をしたいと思います。皆さんは文法の勉強は好きでしょうか。苦手な人が多いかもしれません。文法学習は避けて通りたい…と思っている人もいると思います。私はどうかというと、実は………文法オタクなんです!英文の中に出てくるthatの品詞を考えたり、itが指しているものを考えたりすると、わくわくします…!
と、私が文法オタクだという話はさておき、文法って英語学習の基本なのです。文法がわかっていると英語を聞いて理解するのが早くなりますし、英文を読むときにも、同じパートを何回も読みなおすことが少なくなります!私もよく、文中の形容詞や副詞句を括って、SVOCの構造などを地道に書き込んでいました。それを嫌という程練習したから、書き込まなくてもわかるようになりました。
それでは、文法学習が少しでも好きになれるようなヒントを紹介したいと思います!
①完璧な理解をめざさない
英語には、過去完了形や、未来進行形など日本語ではあまり使わない時制も存在します。日本語と比較してどうにか理解しようとしても難しいので、こういった文法は新しい概念として覚えます。最初は完璧に理解できなくても、なんとなくわかっていればそれでOKです!使っていくうちにだんだんわかるようになってくることの方が多いですから。文法自体を理解することが重要なのではなく、英語の構造を理解することで、英語で話していることが聞き取れたり、自分で文章を作れたりすることが重要です。英文法は、そのための手段にすぎません。
また、さまざまな例文に触れることは、英語の文法を自然と理解することにつながります。英語の本や新聞を読んでみてください。学習した英文法が出てきて理解できることが成功体験になり、英文を読む量が増えていく中で、だんだんと知識が身についてくると思います。
②とにかくSVを探せ
長文を読んでいると、結局この文章が言いたいことは何なのだろう…と思うことはありませんか?特に学術論文などオフィシャルな文章だと、1文がとにかく長いです。そんなときは( )と< >を使って、サブ情報である副詞句や形容詞句を削っていきましょう。その方法を紹介します。
Step1
文中にwhileやwhen、前置詞のon, at, inなどが出てきたら、大抵の場合<副詞句>です。
< >で括りましょう。
Step2
whoやwhich、名詞の後のthatなどは、大抵の場合(形容詞句)です。
( )で括り、形容している名詞に矢印を書きましょう。
Step3
残った部分がメインの文章にです。
基本5文型のどれなのかを見極め、それぞれにSVOCの役割を振りましょう。
例
<When I was having breakfast,> I saw my old friend <near the apartment (which I just moved into)>.
副詞句→S(主語)→V(動詞)→O(目的語)→副詞句の中に形容詞句。
形容詞句からapartmentに矢印をつける。
訳:私が朝ごはんを食べていたとき、ちょうど引っ越したばかりのマンションの近くで昔からの友達を見かけた。
これを実践するだけで、SVOCの構文がパッと見やすくなります(この文章の要点はオレンジの文字部分だとわかる)。長文読解に取り組む際には、ぜひ使ってみてください。
③さまざまな文法を使ってみる
例えば、too…to〜構文(〜するには…すぎる)を習ったとします。新しい文法を学んだら、とにかくたくさん例文を作りましょう。日常で起こりそうな簡単な例文を、たくさん作ってみましょう。少し単語を変えるだけでも効果があります。
例
I am too tired to study.
訳:私は疲れ過ぎて、勉強できない。
(言い訳ですね)
例
His feet were too big to wear the shoes I gave.
訳:彼の足はあまりにデカ過ぎて、私があげた靴を履けなかった。
いかがでしたでしょうか!文法の勉強は頑張れそうですか?最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも日々の英語学習のお役に立てれば嬉しいです!
『パパッと頭に入る 英語の動詞図鑑』(KADOKAWA)刊行!
Webサイト『通訳翻訳ジャーナル』で連載をしていただいている、Mayuさんが、2023年12月4日に本を刊行されます!
ネイティブが日常会話で使う基本動詞をイラスト付きで紹介!
Mayu E Roomさんと、言語オタクのアメリカ人Forrestさんによる共同執筆です。
本連載を読んでいる、英語を学習中の方や、留学に興味のある方にもおすすめの一冊です。
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☕ Break time
前回に続き、ライティングの際に知っておくと便利な接続表現をご紹介します。ビジネスの場でも使える表現なので、いくつか使えるよう練習してみてください!
→前回の記事はこちら
Continuing from last time, I’m gonna talk about useful conjunctions in writing English essays. Most of them can be used for business scenes as well!
*************************************************
~ライティングで使える接続表現②~
☆強調する場合
Above all:もっとも重要なことに
Indeed:実に、本当に、確かに
Certainly:確かに、きっと間違いなく
Actually:実際に、現に
As a matter of fact:実は、実を言うと
Chiefly:主として、主に
Especially:特に、特別に
Primarily:主として、主に、本来
Undoubtedly:疑う余地なく、明らかに
Absolutely:絶対的に、無条件に
In particular:特に、とりわけ
★譲歩する場合
Although:~であるが、~だけれども
Though:~だけれども、~にもかかわらず
After all:何といっても、だって、とにかく
In spite of:~にもかかわらず
Still:まだ、それでも
Provided:~という条件で、もし~とすれば
While it is true:~ということは事実ですが
☆例を挙げる場合
For example:例えば
For instance:例えば
Namely:すなわち
Such as:~のような
In other words:すなわち、言い換えれば
In this case:~の場合
Among others:とりわけ
Specifically:具体的には
★結論を述べる場合
To sum up:要約すれば、要するに
To conclude:結論として言えば、終わりに
In a word:ひと言で言えば、要するに
In short:要約すれば、要するに
In brief:手短に言えば、要するに
All in all:大体において、概して言えば
In all:全体で、合計で
In summary:要約すれば
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いかがでしたか。ライティングをする際には、ぜひ取り入れてみてください!
★前回のコラム
高校三年時、アメリカのニュージャージー州に留学。国際基督教大学(ICU)に入学し、言語教育とメディア・コミュニケーション・文化をダブルメジャー。大学在学中、バーモント州にあるミドルべリー大学に留学。英検1級、TOEIC990点、TOEFL110点を保持。現在は、英語講師をメインに、通訳や翻訳家としても活動。総SNSフォロワーは40万人を超える。
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