ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
Close of Business(ビジネスの終業時間)をあらわす「COB」
英語のEメールでは頻出の“COB”。何の略か、ご存知でしょうか?
実は“Close of Business”の略で、「(その日の)ビジネスの終了」、つまり「終業時間」のことを指します。ですので、“by COB tomorrow”と言えば「明日の終業時間までに」という意味になります。
“EOD”や“EOB”を使う人もいますが、“COB”とまったく同じ意味で、それぞれ“End of Day”、“End of Business”の略になります。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:Can you send us the documents by COB today?
B:Sure, no problem.
A:当該文書、今日の終業時間までに送ってもらえますか?
B:了解です。
ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。