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2023.05.12 UP

第28回 show-stopper / 良い意味と悪い意味がある言葉

第28回 show-stopper / 良い意味と悪い意味がある言葉

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

ビジネス現場やそれ以外の場面で、2つの意味が変わる「show-stopper」

“show-stopper”というと、よい意味で使われる際には「(ショーが一時中断されてしまうほどに拍手喝さいが起こる)名演奏、名演技」のことを指しますが、ビジネスでは悪い意味で用いられることが多いようです。

“show-stopper”が悪い意味で使われる場合、プロジェクト(=ショーshow)を止めてしまうような「致命的な問題」を指します。

元々、ITの分野で「バグ」「ソフトの欠陥」による「致命的な問題」を指す際によく使われていたようですが、現在は広く、ビジネスの場面でも使われるようになっています。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Do you think this issue is a show-stopper?
B:Nope, I don’t’ think so.

A:この問題、プロジェクト全体に影響を及ぼすかな。
B:いいや、そうは思わないね。

“show-stopper”、ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。