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2023.05.12 UP

第26回 heavy lifting /「もっとも大変な部分」を意味する言葉

第26回 heavy lifting /「もっとも大変な部分」を意味する言葉

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

「タスクを仕上げる過程でもっとも大変な部分」

今回は“heavy lifting”を取り上げたいと思います。直訳すると「重いものを持ち上げること」ですので、「(物理的な)重労働」を指すこともあるのですが、ビジネスの場面では「あるタスクを仕上げる過程でもっとも大変な部分」を指します。

この場合、必ずしも物理的に大変な仕事に限定されるわけではなく、心理的に大変なタスクや手間がかかって大変な仕事も含まれますので、文脈から内容を判断しましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:You’re the one who did all the heavy lifting in this project.
B:Oh, thank you. I must say it was quite challenging.

A:このプロジェクトでは君が手間のかかる部分を全てこなしてくれたね。
B:ありがとうございます。正直言って、かなり大変でした。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。