ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
“element”は直訳すれば「要素」ですが、実は困ったときに頼れる便利な単語なんです。①「この点について……」、②「この部分について……」、③「この内容について……」と言ったときの「点」「部分」「内容」って、英語にしにくくありませんか? もちろん“point”、“part”、“contents”でしっくりくる場面もあるとは思いますが、実はこれらは全て“element”で処理できるんです。そうすれば上記①~③はすべて“With regard to this element …”と言えばOK。便利でしょ?
具体的には次のように使えるでしょう。
A:What do you think about this element?
B:Let me see.
A:この点、どう思う?
B:うーん、そうだね……。
ぜひ使ってみてください!
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。