ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
この作業は「請求可能」か確認したいときに使える表現
グローバルビジネスをしていると、提供しているサービスが支払い対象となるかどうか気になり、確認したくなる場面があるものです。例えば弁護士さんやコンサルタント、業務を請け負うベンダーなどは、サービスを提供する際に、やはり支払い対象となるサービスに集中したいものですよね。
そこで今回ご紹介したい単語が“billable”。つづりから想像できるように、“bill”+“able”から成り立っています。“bill”は名詞で使われるとご存じのように「請求書」という意味ですが、動詞で使うと「支払い請求する」という意味になります。それに“able(可能な)”という形容詞が付いていますので、合わせると「支払い請求可能な」という形容詞になります。覚えておきましょう。
なお、反意語は語の前に否定を意味する接頭語“non”を付けて“non-billable(請求不可能な)”となります。せっかくですのでbillable/non-billableをセットで覚えてしまいましょう。使える場面があるかと思います。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:We should focus on billable work.
B:You’re saying we should spend less on non-billable work, right?
A:支払い請求可能な作業に集中すべきだと思う。
B:つまり、請求不可能な作業に費やす時間を減らすべき、ということだよね?
ぜひ使ってみてください!
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日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。日本会議通訳者協会(JACI)・認定通訳者。立教大学(社会デザイン学 [博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳 [修士])卒。国連英検・特A級(外務大臣賞)、英検1級、全国通訳案内士。JACIのHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事、文学・環境学会 役員(広報)。趣味は小6から続けているテニス。