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2023.08.18 UP

第164回 quick and dirty/素早く汚く?

第164回 quick and dirty/素早く汚く?

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

複数の仕事が重なってしまって1つの仕事に十分な時間を割けず、間に合わせ仕事になってしまったことは誰しも経験があること。この「間に合わせ仕事」を英語でどう表現できるでしょうか。

そんな時に便利なのが“quick and dirty”というフレーズ。直訳すると「素早く、そして汚く」という意味ですが、そこから派生したのでしょう、「その場しのぎの」「間に合わせの」といった意味を持ちます。もちろん、その場しのぎの仕事をしないで済むに越したことはないですが、もしそのような文脈・場面に直面した場合はぜひこの“quick and dirty”という表現を使ってみてください。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:I had to do some quick and dirty work.
B:No worries, I know you didn’t have enough time.

A:間に合わせの仕事になっちゃったよ。
B:ご心配なく、十分な時間がないのは知っていたから。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミックのシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。立教大学(社会デザイン学 [博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳 [修士])卒。英検1級、全国通訳案内士、国連英検・特A級(外務大臣賞)。日本会議通訳者協会(JACI)のHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載していた。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事。趣味は小6から続けているテニス。