ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
新型コロナウィルスの影響で、すっかりオンライン会議が定着しました。技術的トラブルが起きることも多いオンライン会議ですが、そういう時でも参加者の中に必ずお一人は技術に詳しい方がいて、解決してくれることが往々にしてあります。そんなときに使える表現が今回ご紹介する“tech-savvy”です。
“tech-savvy”は分解すると“tech”+“savvy”となり、“tech”はお分かりのように“technology”で「技術」を、“savvy”は何かに「精通している」ことを示す形容詞ですので、2つを合わせると「技術に精通した」という意味になります。
“tech”の代わりに“business”を付けて“business-savvy”とすれば「ビジネスに精通した」という意味に、“medica”を付ければ“media-savvy”で「マスコミ通の」という意味になります。とは言え、最近は大衆(mass)向けのコミュニケーションである「マスコミ」よりもSNSを通じた個人向けのコミュニケーションが主流ですので、“social-media-savvy”の方がもてはやされるのかも知れません。
具体的には次のように使えるでしょう。
(オンライン会議中に技術的問題が発生して)
A: I’ve just fixed the technical problem.
B: You’re so tech-savvy!
A:技術的問題、解決できました。
B:技術に詳しいんですね!
ぜひ使ってみてください!
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。