ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
グローバルのウェブ会議で発表や議論が長引く中、残りの時間が少なくなってきたことを参加者に伝えなければならない場面に遭遇したことはないでしょうか。
そんな時に便利な表現が“(be) pressed for time”。“We’re pressed for time.”と言えば、「時間がなくなってきました」と伝えることができます。
同じ意味で、“We’re running out of time.” や “We’re running short of time.”もよく使われますので、これを機に合わせて覚えてしまいましょう。また、「あと~分しかありません」と正確に伝えたい時は、“We have only five minutes left.”や“We have only five minutes to go.”(あと5分しかありません)という言い方ができるので、とっさの場面でもぱっと口をついて出てくるように、一緒に覚えておきましょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
【ウェブ会議中に】
司会:We’re pressed for time. We have only five minutes left.
発表者:Okay, let me skip some slides.
司会:時間がなくなってきました。残り5分しかありません。
発表者:わかりました。スライドを数枚、飛ばします。
ぜひ使ってみてください!
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。