ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
“hiccup” オンライン会議でよく起こる「ちょっとした中断」
第61回で、“technical glitch”(技術的な誤作動)を紹介しました。
“technical hitch”と言うこともあることはその回でも言及しましたが、この2つに加えて今回覚えたい単語が“hiccup”。
もちろん、“hiccup”の元々の意味は「しゃっくり」ですが、そこから派生したのでしょう、「テクノロジーのちょっとした中断」という意味もあるんです。テクノロジーがしゃっくりをしたイメージを思い浮かべれば覚えやすいですね。
コロナ禍でオンライン会議が増えましたが、最近も通訳をしていたオンライン会議が技術トラブルで一時中断となった際、アメリカ人の参加者がこの単語を使って状況を説明していました。
また、テクノロジー繋がりで合わせて覚えておきたいのが、“techie”。
この単語は私がアメリカに留学して最初の数カ月で新しく耳にした言葉で個人的に思い出のある単語ですが、テクノロジーに詳しい人のことを指します。カジュアルな言葉なので、日本語にすると「パソコンに詳しい人」「技術屋さん」といった感じでしょうか。
“hiccup“ですが、具体的には次のように使えるでしょう。
A: [During a teleconference] What’s going on?
B: We had a slight hiccup with the technology.
A:(オンライン会議中に)どうしたんだろう。
B:テクノロジーに少し問題があって中断しました。
ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。