最終回 オフの日時をあらかじめ先方に伝える工夫を

即レスは大切、でももっと大切なのは自分の心身を守ること

こんにちは!ついに、最終回です。

前回まで、一貫して重要メールにすばやく返信するコツを伝えてきました。でも、これは「いつでも、深夜でも、家族と時間を過ごしているときでも、すばやく返信しないといけない」という意味ではありません。少なくとも、私はそう思っていません。

誰にでも返信ができないタイミングは当然ありますし、プライベートの時間も大切です。いつでもはやく返さないと、なんて思っていると常に緊張状態に置かれてしまいますから、心身の健康のためにも良くありません。フリーランスはそれでなくても、オンとオフの境目が曖昧になりがちですから、意識的にオフの時間を作ることも大切だと思います。

かと言って突然連絡がつかなくなるのは、取引先にとっても困りますから、「返信できない時間帯や日時」あるいは「直近の予定」について、あらかじめ先方に伝える工夫をしてみるのは、いかがでしょうか。そうすれば、返信できない時間帯に、取引先から急ぎのメールが来ることがぐっと減ると思います。

こうすることで、相手の時間を大切にする(無駄足を防ぐ)ことができますし、自分自身の心身の健康を守ることにもつながるのではないかと思っています。

事前に予定を伝える工夫とは

事前に予定が伝わるよう、私自身は以下の2つの工夫を行っています。
それぞれをどんなふうに行っているかを、具体的に説明します。

①納品メールで向こう2週間程度の予定を伝える
納品時に、取引先にメールで連絡することも多いと思います。
そのメールの最後に、私はよく、向こう2週間程度の予定を合わせて記しています。納品したばかりの取引先というのは、次にすぐまた打診をいただける可能性も高い取引先であるからです。納品時にいつも予定を伝えるようにしておけば、すでに予定が詰まっている場合は、そこに打診の連絡が入ることは少なくなるでしょうし、逆に空いている場合はより打診をいただける可能性も高まるように思います。

たとえば、
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■近日の予定
10/1(木)、2(金):空いています
10/5(月)~10/9(金):案件が入っています
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のような形で、さらっとメール本文の末尾に入れるようにしています。

②完全にオフラインとなる場合は、事前連絡+不在通知(自動返信)設定
私は持病があり半年に一度検査をする必要があるのですが、その検査時間が4時間で、その間にスマホなど電子機器を持ち込むことはできません。たかが4時間ですが、この間にもしも重要メールが来た場合、返信が大変遅くなってしまいます。

そのため、こうした検査があるときには、特にその時間に連絡が来る可能性の高そうな取引先には前もって、オフラインとなる旨をメールで伝えています。
さらにはダメ押しで不在通知(自動返信)の設定をして、そのタイミングで取引先から連絡が来たときには自動でメールが届くようにしています。

不在通知の設定方法はさほど難しくありませんが、せっかくの機会なので、さっと確認してみましょう。私はすべてのメールをGmailに転送しているので、Gmailでの不在通知の設定方法を記載します。
なお、Gmailでは、転送元のメールアドレス(@gmail.comではないメールアドレス)に届いたメールに対しても、不在通知は有効のようです(朱宮確認済み)ので、仕事のメールをGmailに転送している方も使えます。

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