第8回 Googleスマートスピーカーに先の予定を教えてもらおう!

スマートスピーカーは
「条件をトリガーにして自動的に通知する」が便利

Google NestやAmazon Echo(Alexa)などで知られるスマートスピーカー。スマートスピーカーの機能としてまず思いつくものと言えば、声がけ(音声認識)により指定された動作(音楽を流す、天気を伝えるなど)を実行する、などだと思います。しかしスマートスピーカーは、音声認識で指定された内容を実行させるだけでなく、あらかじめ設定した条件(時間、メール受信など)に応じて自動的にアナウンスさせることも可能で、これが何かと便利です。

たとえば、「重要メールを受信したときにそのメールのタイトルをGoogleスマートスピーカーから流す」方法を第3回で紹介しましたが、これもその一つです。私は各取引先の請求書締め日に「○○社の請求書はもう作成しましたか?」というアナウンスがGoogle Nestから流れるように設定しています(別売りのGHKit Zeroが必要です)。請求書の締め日は各社バラバラなので、日々忙しく過ごしていると忘れがちですが、このアナウンスが流れることで思い出します。または、仕事ではありませんが、小学校低学年の娘たちが学校に出かける時間には、「学校に行く時間だよ。帽子、水筒、マスクは持った?」とのアナウンスがAmazon Echoから流れるようにしています。母親の仕事がちょっとだけ減ります(笑)。

毎朝、Googleスマートスピーカーに
向こう1週間の予定を教えてもらおう

さて今回は、Googleスマートスピーカー(*)のこうした自動アナウンスの機能を使って、「毎日決まった時間に向こう1週間の予定を音声で流す」というコツをお伝えします。また、Googleカレンダーも使用します(普段から、Googleカレンダーに予定を入力することが必要)。スマートスピーカーをお持ちの方は、声がけで予定をスマートスピーカーに確認したことがあるかもしれません。しかしそこから一歩進み、スマートスピーカーに向こう1週間分を毎日提示にアナウンスさせるようにすると、予定が把握しやすくなるので便利です。
*ここでは「Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーまたはディスプレイ」(Nest Mini、Nest Hub、Nest Hub Max、Google Home Miniなどのいずれか)を総称して「Googleスマートスピーカー」と呼ぶこととします。

なお、Amazon Echoでは1週間分の予定を自動アナウンスすることはできません(2020年7月現在)。Amazon Echoでスケジュールに関して自動アナウンスできるのは、今日と明日の予定のみです。Amazon Echoでは、決められたメニューの中からしか自動アナウンスさせるものを選ぶことができませんが、Googleのスマートスピーカーは自由度が高いです。このため、ここではGoogleのスマートスピーカーシリーズを使用します。

さて、この予定をアナウンスさせるということがなぜ、メールを早く返信できることにつながるのでしょう?

前回お伝えしたように、メールにすばやく返信できるようになるためには、1. メール受信にすばやく気がつくことと、2. 返信メールをすばやく書くことの両方が必要だと思います。2に役立つコツを、本コラム第7回~第10回でお伝えすると前回のコラムで書きましたが、重要メール≒案件打診メールと考えた場合、返信メールをすばやく書くためには「自分の予定を把握している」ことも必要なことだと思います。

もちろんカレンダーや手帳を確認すれば良いわけですが、頭に予定があらかじめ入っていたほうが動きがさらに速くなります。そのためにスマートスピーカーを活用しませんか?私は毎朝7:00に、当日も含め、向こう1週間分の予定がGoogle Nestから自動アナウンスされるように設定しています。こうすることで、予定が頭に入るようになるので、メールをすばやく返信しやすくなると感じています。

こちらによると、日本のスマートスピーカー普及率は6%(2018年12月現在)。通翻クラスタの皆さまは好奇心が旺盛でガジェットに精通している方も多いので、本コラム読者のスマートスピーカー所有率はもっと高いと思いますが、まだお持ちでない方は、ぜひ購入してみてください。数千円で買えますし、なにより費用対効果が非常に高いので本当におすすめです!

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