
第5回 iPhoneの着信音を「声」にして相手を判別する!
「声」なら、どの取引先かがすぐわかる!
第4回では、取引先ごとでiPhoneの着信音を変える方法をお伝えしました。
取引先ごとで着信音を変えると便利ではありますが、しかし、どの着信音をどの取引先に割り当てたのか、忘れてしまったりしませんか?
そこで今回は一歩進んで、音声の着信音を作成する方法をお伝えします。
たとえばA社専用に「A社からメールを受信しました」という音声の着信音、B社専用に「B社からメールを受信しました」という音声の着信音を作成します。
こうして作成した音声の着信音を各取引先用の着信音として設定すれば(このやり方は第4回にあります)、どの取引先からメールが来たか、着信音が教えてくれるので迷うことはなくなります。便利そうだと思いませんか?
なお、自分の声が着信音として流れるのは気恥ずかしいこともあると思うので、合成音声を使用します。
さて、声を着信音にすると何が良いのでしょうか。
まず、上で書いたように、メールを受信したときに、どの取引先からのものか確実に分かるようになります。そしてもう一つ。これは自分自身がこの声の着信音を使っていて感じたことですが、着信音をオフにしないといけない場面が減るということです。声の着信音だと周囲の話し声に音がなじむので、多少音を出しても良い環境であれば、ミュートにしなくてもよくなるように感じます。せっかく着信音が鳴り分けられるようにしても、いつもミュートにしていたら、その効果がなくなってしまいますからね。
今回も、私が普段使用しているiPhoneとWindowsを使って説明します。ただし今回お伝えするコツも、AndroidやMacでもできると思いますので、本コラムを参考にして、ご自身で工夫していただけたら幸いです。
使用するツールと大まかな手順
今回は着信音の作成に、
・iPhone
・iTunes
・SofTalk(PCアプリケーション。テキスト読み上げ&録音ソフト)
・着信音メーカー-着信音・着うた作成(iOSアプリ。音楽データから着信音を作成できるアプリ)
を使用します。
今回の大まかな手順は、
1.PCアプリケーションの「SofTalk」で音声ファイルを作成する
2. 1.で作成した音声ファイル(拡張子: wav)をiOSアプリ「着信音メーカー-着信音・着うた作成」で着信音(拡張子: m4r)に変換する
となります。では始めましょう!
1. PCアプリケーションの「SofTalk」で音声ファイルを作成する
①まずはPCで、こちらからSofTalkをダウンロードしてインストールしてください。
テキスト読み上げソフトはいろいろあり、いくつか試したのですが、音声が自然、録音が簡単、無料の3つの条件を満たすものの中ではこのSofTalkが一番良さそうだったため、今回はこちらを使用しました。
なお余談ですが、このSofTalkは翻訳物を見直す際にも活用できます。訳出したものを音声で聞くと不自然なところが見つけやすくなりますよね。Word等には読み上げ機能がついていますが、CATツールには読み上げ機能がついていないことが多いと思います。そういう場合にも、このSofTalkを活用すると訳文を音声で聞くことができます。
②SofTalkを立ち上げ、着信音にしたい言葉を入力します。
なお、iPhoneの着信音は「40秒以内」という縛りがあるため、再生したときに40秒で収まるようにしてください。また、入力した通りの言葉が録音されるため、同じ言葉を繰り返し流したいときは、繰り返したい回数分、同じ言葉を入力してください。
③再生ボタン[▶]をクリックして音声を聞き、[声][音量][速度][音程]を調節します。
[声]はさまざまなものが選べますが、日本語なら[Microsoft Haruka Desktop – Japanese]、英語なら[Microsoft Zira Desktop – English(United States)] が自然でおすすめです。
④録音ボタン[●]をクリックします。クリックすると、音声ファイルの保存場所を指定するよう促されますので、任意の場所を指定します。指定すると、録音が自動的に始まります。

⑤音声ファイルが作成できました!