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2023.05.16 UP

第92回 south of/~の南にあるとは?

第92回 south of/~の南にあるとは?

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

“south of~”は「~の南に」という意味は広く知られていますが、グローバルビジネスの会議で使われる際には異なる意味で使われることがあるのはご存知でしょうか。

もちろん地理に関する話題であれば「~の南に」でいいのですが、特に “south of”の後に数字が来る場合は「~より少ない」という意味になります。地図を思い浮かべると、南は下に位置していることから派生した表現でしょうか。“less than”と同じ意味で使われるややカジュアルな表現と覚えておけばよいでしょう。

逆に “north of~”となれば、「~の北に」という意味に加えて、「~より多い(more than)」の意味にもなりますので、文脈に合わせてどちらを意味しているのか判断しましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:How is the monetization going?
B:Now somewhere south of 90 percent of our estimate.

A:収益化はどうかね、進んでいるかね?
B:現状は想定の90%弱といったところでしょうか。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。