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2023.05.15 UP

第64回 take-home message / 自宅に持ち帰ってほしいメッセージ

第64回 take-home message / 自宅に持ち帰ってほしいメッセージ

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

「覚えておくべき重要な点」 “take-home message”

会議が終わった後でも、参加者には会議で話し合った重要な点を忘れないでほしいもの。そのために会議の最後に要点をまとめてあげると親切で効果的ですが、その「忘れないでほしい重要な点」を英語で何と言ったらいいでしょうか。

ここで役立つのが次の表現、“take-home message”です。文字通り、「自宅に持ち帰ってほしいメッセージ」という意味の表現です。類似表現として“key takeaways”もよく使われます。ともに便利な表現ですので、合わせて覚えてしまいましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:The take-home message from today’s meeting is that we should proceed with this project.
B:Understood.

A:今日の会議の重要な結論は、われわれは本プロジェクトを進めるべきだという点です。
B:了解です。

“take-home message”、ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。