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2023.05.15 UP

第62回 go or no-go /「そのまま進める?やめる?」二択の表現

第62回 go or no-go /「そのまま進める?やめる?」二択の表現

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

継続か中止かの決定をあらわす “go or no-go decision”

ビジネスでプロジェクトを進めている際に、ある一定の段階で成果が見えれば次の段階へ進み、成果が見えない場合はその時点でプロジェクトを中止する、という決断を迫られることがあります。

その際の「継続か中止かの決定」を英語では“go or no-go decision”と表現します。

“go”は「先へ行く、進める」という意味ですから、わかりやすく覚えやすい表現かと思います。“go”“no-go”のあいだの“or”を省略し、“go-no-go decision”と表現することもありますので一緒に覚えておきましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:We need to make a go or no-go decision with regard to this project.
B:Okay, but at what stage?

A:このプロジェクトに関して、継続か中止かの決定を下す必要があるね。
B:了解。でもどの段階で?

“go or no-go decision”、ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。