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2023.05.12 UP

第43回 firm up / 日本語でも英語でも「固める」

第43回 firm up / 日本語でも英語でも「固める」

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

日本語でも英語でも同じ言い回し・表現をすることはたまにありますが、“firm up”もそんな仲間の1つ。たとえば、「アイディアを固める」であれば、“firm up an idea”と言うことができます。

“firm”は名詞(例:“law firm”[弁護士事務所])や形容詞(例:“firm bed”[硬いベッド])で使われることが多い印象ですが、ここでは動詞として使用されているのは興味深いですね。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:We need to firm up our process.
B:Yeah, right now, it’s quite vulnerable.

A:プロセスを強化する必要があるね。
B:そうだね。現状ではかなり脆弱だからね。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。