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2023.05.11 UP

第16回 regret / 残念がる人

第16回 regret / 残念がる人

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

英語を少しでも勉強したことがある人であれば、誰でも“regret”という単語はご存知でしょう。動詞で「後悔する」、名詞で「後悔」という意味はよく知られています。しかし、最近参加した会議で、“regret”は「不参加者」という意味で使われていました。アメリカの結婚式の招待状では、欠席する際に「decline with regret」という項目にチェックを入れます。想像に過ぎませんが、その「残念ながら欠席します」という意味から派生して「不参加者」という意味が生まれたのかもしれません。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Give me the list of attendees and regrets.
B:Certainly.

A:参加者・不参加者リストを取ってくれ。
B:了解です。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。