日英マーケティングのコツをプロが伝授『刺さる英語マーケティング翻訳術』

通訳・翻訳・語学関連の注目の新刊書籍を、著者の方のコメントとともに紹介します

『刺さる英語マーケティング翻訳術』
岩木貴子 著 三修社
出版社HP
定価:2,640円(税込)
(2023年2月10日発売)

【著者が語る】
翻訳術を身につけて、心に届く英語を手に入れよう

ウェブサイトの製品紹介や企業情報、ブログ記事、メルマガ――今やデジタルマーケティング全盛の時代です。しかも医薬や特許などと比べると専門性も低く、翻訳者にとっては狙い目の分野ではないでしょうか。でも実はマーケティング翻訳には独自の技術が必要で、独特の難しさがあります。

例えば、「ぜひお手に取ってみてください」を“Please do pick it up.”と訳したら明らかに問題ですよね。強引な直訳で意味が取れていないので。でもこれを例えば“Please do give it a try.”と訳してもやはりよろしくない。日本語と英語では文化が違いますから、そのままの言い方では効果的な宣伝文にならないのです。

「言葉を訳す」のではなく、言葉の意味を理解し、そう書いた意図を把握して、書き手の代わりに「書く」のがマーケティング翻訳なのだと思います。

「マーケティング翻訳では訳しちゃダメ」と日頃授業でお話ししていることがこの1冊にぎゅっと圧縮されています。マーケティング翻訳がどういうものか、ほかの分野とはどう違うか、日本語文化と英語文化がどう違うかを具体的に説明し、実践編では実際の授業をもとに推敲していく過程をお見せしています。
ほかにも、英訳でよくある間違いや練習問題など、実践的な内容です。マーケティング文書の英訳にご興味がおありの方は、ぜひお手に取ってみてください。