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2023.05.19 UP

第155回 reboot/リモート会議で偶に発生します

第155回 reboot/リモート会議で偶に発生します

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

新型コロナウィルスが広まった当初は、感染が収束すれば再び対面会議が増えると見る向きもありましたが、感染者数の動向に関わらずリモート会議はすっかり「新しい常態(new normal)」の一部となりました。

リモートのオンライン会議で“あるある”なのが、マーフィーの法則ではないですが、なぜか突如パソコンが動かなくなったり、マイクの不調が生じて発言しても声が届かない、といった不具合です。そんな時はパソコンを再起動せざるを得ませんが、ではこの「再起動」は英語で何と表現したらいいでしょうか。

そこでご紹介したい英単語が“reboot”“restart”という動詞も使えますが、私がグローバル会議で耳にしたのは“reboot”の場合がほとんどでした。覚えておくと、会議中にパソコンの再起動の必要性が出てきても状況を説明できるので安心でしょう。なお、再起動ではなく、完全にパソコンを閉じる場合は“shut down”という句動詞が使えます。合わせて覚えておきましょう。

なお、「不具合」についてはこれまで、“technical glitch”“hiccup”という2種類の英語表現をご紹介しました。“friendly reminder”(笑)として再度お伝えしておきます。

具体的には次のように使えるでしょう。

(グローバルのオンライン会議で)
A:My laptop is not working properly.
B:I think you need to reboot.

A:ノートパソコンがうまく動いてくれないんです。
B:再起動が必要だと思う。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。