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2023.05.18 UP

第135回 route / 発音は「ルート」ではなく「ラウト」?

第135回 route / 発音は「ルート」ではなく「ラウト」?

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

“route”の発音はアメリカでは「ラウト」

日本語でも「ルート」と言うように、“route” は名詞で使われた場合は「通り」「道路」「通路」を意味することが多くなっています。

そのイメージを持ちつつ、今回覚えて頂きたいのが動詞としての “route” 。(承認などに)「送る」「回す」ことを意味します。物事が“道”を通りつつ承認などに回されるイメージを思い浮かべると覚えやすいでしょうか。

ちなみに “route” の発音は、私が住んでいたアメリカでは「ルート」ではなく「ラウト」でした。イギリスの発音は「ルート」、アメリカでは「ルート」「ラウト」と書いてある辞書もありましたが、個人的にはアメリカ在住時に「ルート」という発音を耳にしたことはありませんでした。当時住んでいたニュージャージー州の自宅の近くにRoute 1(国道1号線)が走っていましたが、現地の方は皆さん「ラウト・ワン」と発音していました。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:The invoice will be routed for approval and payment soon.
B:That’s great news, thank you for letting me know.

A:請求書はすぐに承認に回されて支払いがなされる予定です。
B:それはいい知らせです。お知らせいただきありがとうございます。

“route”、ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。