放送通訳の現場から ― 難語はこうして突破する
放送通訳者が
さまざまなメディアで遭遇した英語を深堀り!
通訳者が手を焼いた難語とその用法
さらに国際ニュースの背景がよくわかる!
政治、経済、スポーツから大統領演説まで
世界中のニュースを同時通訳する放送通訳者。
相手はジャーナリズムであり、
旬な英語や新語もどんどん出てきます。
本番中に訳しにくい言葉、新しい言葉が出てきたら
通訳者はどのように対応しているのでしょう?
放送現場での通訳者とことばの格闘、難語と出あった際の突破のしかたを
放送通訳者みずから振り返ります。
放送通訳者が訳に窮した40フレーズと通訳現場のエピソードを通じて
ニュースで出あう旬な言葉とその用法、
さらに国際ニュースの背景や知識もまとめて紹介。
英語の難しさ、おもしろさが見えてくる!
発売日:2021年12月23日
ページ数:200ページ/サイズ:四六判
定価(税込):1,760(本体価格 1,600円)
CONTENTS
・はじめに
Part1 社会ニュース&ドキュメンタリーで出あった言葉
・hunker down しゃがみ込んでいるだけではありません
・a fly on the wall 壁にハエあり
・brave new world 勇気ある新世界って、どういう世界?
……など
Column 01 放送通訳と声
Part2 スポーツ・エンタメ番組で出あった言葉
・money note 紙幣? 家計簿? 違います、 音楽です
・FOMO 何かの組織名かと思いました
・under-represented 代表していない?
……など
Column 02 BBCダディ
Part3 政治ニュースで出あった言葉
・lines in the sand 砂浜でお絵描き?
・twenty-twenty 20-20って、2020年のこと……?
・huffing and puffing 2つの言葉をつなげたフレーズ ①
フーフー、ハーハー。通訳はいつもそんな感じ
・hot potato 熱々のジャガイモ、おいしそう
……など
Column 03 同時通訳の先駆者
Part4 大統領演説・大統領選で出あった言葉
・franchise と disfranchise フランチャイズと言われてもピンときません
・double down on 倍にするのはわかりますが……
・to bet against America. バイデン大統領の施政方針演説 ①
アメリカに賭けるのは、いいこと? 悪いこと?
・trumpify と de-trumpify まだまだ続くトランプの影響?
……など
Column 04 ヤバイっす
Part5 経済ニュースで出あった言葉
・hot on the heels of 〜 踵(かかと)の上が熱い?
・Tesla parks in the S&P 500. テスラがS&Pに“上場”した?
……など
・本書に登場する主な人名一覧・主なメディア名
・おわりに
著者
袖川裕美
(そでかわ・ひろみ)日英同時通訳者。東京外国語大学フランス語学科卒。ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)修士課程修了。1994年から4年間、BBCワールドサービス(ロンドン)で放送通訳。帰国後、フリーで放送通訳(NHK・BS、BBC、CNNなど)や会議通訳に従事する。2015年から愛知県立大学外国語学部英米学科准教授。著書の『同時通訳はやめられない』(平凡社新書・2016年)は、朝日新聞・天声人語をはじめ主要紙の書評で取り上げられ、話題となった。テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ』(2018年4月)に出演。同時通訳者として密着取材を受けた。NHK総合『クイズ!カムカムエヴリバディ ~ラジオと日本人~』(2021年12月)に取材協力。