
実務・出版・映像分野の翻訳スキルを基礎から段階的に学べる通信講座を網羅
講座修了後は系列の翻訳者ネットワークを通じてキャリアもサポート
翻訳の3大分野で、高度なスキルの習得をめざした網羅的なカリキュラムを提供しているフェロー・アカデミーの通信講座。翻訳の基礎から地固めできる入門に始まり、初級、中級、上級と、レベルに応じた学びを深めることができる。きめ細やかな添削指導に加え、「学習サポート」などのフォローアップも万全。仕事に直結したキャリアサポートも大きな魅力だ。
通信講座
「翻訳入門<ステップ18>」で“翻訳英文法”を徹底強化
翻訳スキルを身につけるうえでまず欠かせないのが、英文を正しく読み解く力だ。通信講座「翻訳入門<ステップ18>」では、18項目からなる“翻訳のための英文法”を学びながら、あらゆる分野に通じる「正しい翻訳」のための英文読解力を徹底強化する。
教材となるのは、同校が独自開発したテキスト『STEP18』。関係代名詞、無生物主語、分詞構文、時制など、翻訳するうえで特にしっかり押さえておきたい18項目を重点的に学ぶ。まずは項目ごとに文法上のポイントを理解し、練習問題で知識を定着させてから、添削課題を訳して提出。訳文は専任のトレーナーが添削し、理解の及んでいない点や今後の課題などについても、詳細にフィードバックする。
文法が苦手な人はもちろん、英文の大意はわかるが細かなニュアンスまで理解しているか自信がない、という人にもおすすめだ。学習初心者が陥りやすいミス、誤訳例なども確認しながら、自分の英語力を正確に把握し、弱点を克服することで、オールラウンドな翻訳力の基礎固めを図ることができる。
9ヵ月の「通常コース」では、毎月2回、定期的に課題を提出しながら学んでいくが、「速習コース」を選択すれば、同じ内容と課題を自分の好きなペースで進めることもできる。早く課題を提出して早く修了したい、という人にはありがたいコースだ。
未経験でも成績次第で求人応募への道が開ける
入門講座で翻訳力の地固めをした後、ジャンルや実力に応じてステップアップが図れるのも、フェロー・アカデミーの通信講座の大きな魅力だ。「実務」「出版」「映像」という翻訳の3大分野のいずれも、初級・中級・上級と段階的に学べるだけでなく、複数の分野を並行して受講したり、状況に応じて別の分野へとシフトチェンジしたりすることも可能。自分に合った学び方をデザインできる。
講座での学びをサポートする制度として、回数無制限の「学習サポート」が設けられており、添削内容についての疑問があれば、「マイページ」から何度でも質問できる。学習やキャリアに関して相談したいときには、「学習カウンセリング」(要予約・無料)をはじめ、メールでも気軽に相談できるので、大いに活用したい。
翻訳者としてのキャリア設計を考えるなら、同校独自の翻訳者ネットワーク「アメリア」への入会もおすすめだ(講座申込みと同時に入会すると入会金無料)。600社以上の企業と翻訳者をつなぐ「アメリア」では、年間1500件以上の求人情報を公開。さまざまな分野でのコンテスト、独自のトライアルなども行っている。
一般に、翻訳者の求人には経験を問うものも多いが、同校では「クラウン会員(翻訳の実力を証明する資格)」制度を採り入れ、未経験でも実力があれば、求人に応募できるようなシステムを確立している。通信講座では、上級「マスターコース」で優秀な成績をおさめると「クラウン会員」として認定され、仕事のチャンスも広がる。
受講中の手厚いサポートに加え、講座修了後にはキャリアチャンスも広がるフェロー・アカデミーで、自分に合ったプランを組みながら、翻訳力のステップアップを着実に図りたい。
受講生インタビュー

東京外国語大学ロシア・東欧課程ポーランド語専攻を卒業後、メーカー、商社に勤務。ドイツ在住時にフェロー・アカデミー通信講座「翻訳入門<ステップ18>」の受講を開始、同校の翻訳者ネットワーク「アメリア」にも入会。その後、初級「はじめての映像翻訳」、中級「映像翻訳<吹替と字幕>」、上級マスターコース「ドキュメンタリー」、同「吹替・字幕」、同「ドキュメンタリー字幕」を修了。通信講座受講中に、吹替翻訳のトライアルに合格してプロデビュー。
通信講座の入門~上級と
段階的学習で「アメリア」クラウン会員に。
初めての仕事につながった
渋谷友香さんが翻訳者になろうと決めたのは、ドイツに在住していたときのこと。夫の赴任に同行するため、自身の勤務先を退社してドイツに渡ったが、この時期に子どもを出産したこともあり、今後のキャリアについて考えるようになったという。
翻訳は未経験だったので、まずは「英語を復習しつつ翻訳の基礎を学ぼう」と、フェロー・アカデミーの通信講座「翻訳入門<ステップ18>」速習コースの受講を決めた。
「文法別の構成なので、自分の弱点が明確になったのが大きな収穫でした。提出した訳文はしっかり添削してもらうことができ、どうすれば自然な日本語になるかといったポイントも学ぶことができました」
通信講座のメリットは、どこに住んでいても学習できることだ。入門修了後は「映像翻訳」分野に特化し、初級・中級・上級とコツコツ受講を続けていった。
「添削と訳例が届くと、講師訳と自分の訳の違いを徹底的に比較して復習しました。どうすればこの訳語・表現になるのか、自分の訳の問題点は何かを毎回考え、時間があるときはとにかく訳し続けました」
そんな渋谷さんの絶え間ない努力が実り、上級マスターコース「ドキュメンタリー」を受講中、講師から「アメリア」のクラウン会員推薦を得た。入門の受講からわずか2年のことだ。
こうして着実に成果を上げる中で、翻訳会社のトライアルに見事合格。はじめての仕事として子ども向けアニメの吹替を担当した。
「フェロー・アカデミーの通信講座で学んだことを生かし、未経験ながら仕事につなげることができました。実際に仕事をしてみると、まだまだ実力が足りないと痛感し、通信講座の「マスターコース」に加えて通学講座の上級講座(ゼミ)にも通うことを決めて、レベルアップに努めました」
新たに受講した通信講座の「マスターコース」でも実力が認められ、講師からスポッティングの仕事などを依頼されたことも。通学講座のゼミクラスでは、「講師がその場で訳のフィードバックをしてくださるのがとても勉強になりました。直接質問できるうえ、ほかの受講生のみなさんの訳に触れることができ、いろいろと仕事の情報交換ができたのも大きかったです」
その後、オンライン講座も経験したが、「通学講座のメリットそのままに、自宅で受講できるので助かりましたね」と振り返る。その間も時間ができた時には「アメリア」を利用してトライアルやコンテストに応募している。
「字幕翻訳の求人では2社合格、出版のスペシャルコンテストで1度、採用されました。これからもチャンスを見つけて、取引先を少しずつ増やしていくことができればと思っています。吹替も字幕もまだまだ駆け出し。当面の目標は、いろいろな映画やドラマを見て言葉の引き出しを増やし、『先月の自分よりいい訳をすること』でしょうか。歴史好きなので、歴史に関わる仕事にも挑戦してみたいです」
講座紹介
入門
● 翻訳入門<ステップ18>(9ヵ月)
初級
●実務翻訳<ベータ>(6ヵ月)
●はじめての出版翻訳(3ヵ月)
●はじめての映像翻訳(4ヵ月)
中級
●ベータ応用講座(各3ヵ月)
「契約書」「経済・金融」「IT・テクニカル」「メディカル」
●出版翻訳講座(6ヵ月)
●リーディング講座(4ヵ月)
●映像翻訳<吹替と字幕>(6ヵ月)
上級
●マスターコース(各6ヵ月)
試験合格者対象。実務、出版、映像翻訳から毎月さまざまなジャンルの講座を開講。
●録画配信講座
翻訳に役立つ特定の知識やスキルを動画で学べる(開講情報はWebサイト参照)。
問い合わせ先
フェロー・アカデミー
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-2-4
麹町セントラルビル2階
TEL 0120-024-240
受付時間
【平日】9:30~21:00
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