【Special Report】戯曲翻訳者団体「トランスレーション・マターズ」主催による演劇公演『月は夜をゆく子のために』10月開演!

戯曲翻訳者による団体「一般社団法人トランスレーション・マターズ」主催による演劇公演『月は夜をゆく子のために ‐A Moon for the Misbegotten‐』(作:ユージーン・オニール)が2022年10月8日(土)~2022年10月19日(水)にすみだパークシアター倉にて上演される。
「トランスレーション・マターズ」は、戯曲翻訳者による企画を発信・実現する目的で、2021年6月に設立された一般社団法人だ。理事(ディレクター)として、小川絵梨子氏、常田景子氏、小田島創志氏、広田敦郎氏、小山ゆうな氏、髙田曜子氏、木内宏昌氏(代表)が参加している。
これまではメンバーによる翻訳研究会や、観客を招いてのリーディング、トークセッションなどの活動を重ねてきており、同公演はトランスレーション・マターズの主催・企画・制作による第1回目の近代古典戯曲の上演プロジェクトとなる。演出も務める木内宏昌氏が、タイトルも含む戯曲の全編を新たに訳し下ろした。
11月21日発売の『通訳・翻訳ジャーナル2023年冬号』では、代表の木内宏昌氏へのインタビューと、同公演の稽古場&本公演の様子をレポートする特別記事を掲載する。戯曲翻訳者団体の企画・主催による翻訳劇の上演という試みはあまり例がない。木内氏は、活動を通して海外戯曲の上演における翻訳の重要性への認識を広げ、翻訳者の地位向上と、よりよい公演の実現につなげていきたいと語った。
公演に先立ち、稽古場の様子の一部を紹介しよう。
*公演の公式HPはこちら*
https://translation-matters.or.jp/production_01_moon.html
公演概要
『月は夜をゆく子のために ‐A Moon for the Misbegotten‐』
公演期間:2022年10月8日 (土) ~2022年10月19日 (水)
会場:すみだパークシアター倉(東京都墨田区横川1-1-10)
■出演者
まりゑ/毛利悟巳(Wキャスト)/内藤栄一/大城清貴/小倉卓/大高洋夫
■スタッフ
作:ユージーン・オニール
翻訳・演出:木内宏昌
翻訳監修:トランスレーション・マターズ
美術:中村公一
照明:倉本泰史
音響:長野朋美
衣裳:小泉美都
ヘアメイク:林摩規子
音楽:松崎ユカ
舞台監督:河内崇
宣伝美術:山本恵章(Gene&Fred)
宣伝物制作コーディネート:武次光世(Gene&Fred)
宣伝写真:岩村美佳
小道具協力:高津装飾美術、tpt
プロデューサー:三瓶雅史(ニューフェイズ)
制作:藤野和美(オフィス・REN)、鴻上夏海(ニューフェイズ)
制作・票券:福本悠美(オフィス・REN)
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
主催・企画・製作:一般社団法人トランスレーション・マターズ
■チケット料金(全席指定・税込)
一般/6,600円(前売・当日共)
学生割引券/1,000 円(チケットぴあ前売のみ取扱/枚数限定)
■作品紹介
[イントロダクション]
ピューリッツァー賞4回、ノーベル文学賞に輝いたアメリカ近代演劇の父ユージーン・オニール。その執筆期最後の戯曲の新訳上演。
自伝劇『夜への長い旅路』に書き尽くせなかった実兄ジェイムズ・オニール(タイローン)・ジュニアへの鎮魂歌──「もうひとつの家族」と過ごした生涯最後の月夜。
初演時に上演を禁じられた問題作が、現代人の孤独と傷ついた性に語りかける、美しく、苦く、劇しく、優しい物語。
[あらすじ]
1923年9月。禁酒法時代のアメリカ、コネチカット州。
小作人フィル・ホーガンの娘ジョジーは、稀代の偏屈者である父親を支える働き者の娘。彼女には思いを寄せ合う地主のジム・タイローンという男がいる。
しかしジョジーには良からぬ噂がつきまとい、ジムは重度のアルコール中毒に陥っている。
そのジムに、まもなく遺産が入ることになっている。
フィルは土地にまつわる企みを巡らせ、ジョジーとジムの駆け引きが始まる。やがて過去のある出来事と、三人の真情が明かされていく──。
*公演の公式HPはこちら*
https://translation-matters.or.jp/production_01_moon.html