自分に合った学びのスタイルで自由に受講できる

フェロー・アカデミーでは、翻訳の3つの分野である「実務」「出版」「映像」について、同時に学ぶことも、分野を特化しながら専門に学ぶことも可能。広い選択肢の中から自分ならではのキャリアパスを設定し、目標達成に向けた学びのスタイルを作っていくことができる。

どの分野にも共通する“翻訳のための英文法”を徹底強化する「翻訳入門」

「翻訳入門」では、英文読解力を強化しながら、3分野に共通する翻訳スキルを習得していく。教材は“翻訳のための英文法”を集中的に学ぶための独自テキスト『STEP18』を使用。関係代名詞、無生物主語、分詞構文、時制など、翻訳する上で特にポイントとなる18の重要項目を取り上げ、入門者が陥りやすいミス、誤訳例なども見ていきながら、どの分野の翻訳にも通じる文法力を積み上げていく。
実力の定着を図るため、各項目の授業を終えるごとに課題文形式で翻訳に挑戦。訳文は講師が細部まで丁寧に添削し、習得度が確認できるだけでなく、自分の“訳し癖”や弱点の把握にも役立てられる流れになっている。
まずは英文法力を補強したいという人はもちろん、大筋の英文読解はできるものの細かなニュアンスまで理解しているか自信がない、すでに社内翻訳などに従事しているが翻訳の精度をさらにアップさせたい、という人にもおすすめの講座だ。


講師×修了生 対談インタビュー

 

文法力を強化しながら英文を正確に読み解き
 どの分野にも通じる基礎を固める「翻訳入門」

英文解釈だけでは足りない「翻訳」の奥深さを目の当たりに

大沢満里子先生(以下、大沢):吉田さんは、以前のご勤務先では実務翻訳の仕事もされていたと聞いています。フェロー・アカデミーに入学を決めたとき、まず「翻訳入門」から始めたのはどういったお考えからだったのですか?

吉田早記さん(以下、吉田):業務の一環として実務翻訳をしていたのですが、翻訳を専門的に学んだ経験はなく、今思えばまったくの我流だったんです。それで翻訳の基礎からしっかり固めていきたいと考え、まずは分野を絞らずに基礎を学べるコースを探しました。フェロー・アカデミーは実践的なコースのバリエーションも多く、基礎固めをした後も段階的に翻訳力が身につけられると感じ、入学を決めました。

大沢:とてもいいご判断だったと思いますよ。英語力と翻訳力は決してイコールではありませんから。「翻訳入門」では、これまでみなさんが培ってきた文法力をさらに強化し、正確な読解力をつけた上で、英語力と翻訳力の違いを理解していただくことを目標にしています。たとえば、吉田さんはもうおわかりかと思いますが、I am hungry.を「私はお腹がすいています」と訳したら、英語の試験ならマルがもらえても、翻訳では違いますね。主語を省いたほうが自然な日本語となるケースが多いですし、状況や話者の性格によっては「腹減った」などの訳もできる、といった判断をする必要があるということです。

吉田:はい。受講してみて、英文解釈上の思い込みをいくつも覆されました。訳し方だけでなく、言葉との向き合い方もそうです。学び始めのころは、ある程度英語力があるのだから、簡単な言葉は辞書を引かなくても大丈夫だろうと考えていたんです。でも、andやbutなどの平易な言葉でも、文脈によってバリエーションに富んだ用例があることがわかりました。

大沢:そうそう、まさにそれ!辞書を引く重要性については、これまで何度となく言ってきたのに、なぜか受講生の皆さんはちゃんと引いてくれなかったんです(笑)。それが疑問だったのですが、あるとき、「ちゃんと引くとはどういうことか」が伝わっていないのだと気づきました。以来、翻訳に使えるレベルの辞書はどういうものかを説明し、辞書を引く際には、訳語だけではなく用法や例文も参照するようにと、具体的に伝えています。吉田さんはその点、すぐに実践されましたね。複数の英和辞典や英英辞典も調べた上で、課題文などの疑問点を尋ねてこられるようになりました。すごく吸収力のある方だなと感心した記憶があります。

吉田::ありがとうございます。先生のご指導のおかげで、自分の訳語に違和感や不自然さがあったら、何度も調べ直して考える姿勢が身についたように思います。課題に取り組む際は、満足のいくまで何時間もかけて訳文を作成しました。ほかにも先生に教えていただいたことで忘れられないのは、「原文を書いた人には必ず伝えたいメッセージがあり、それを読み取ることが大事」ということ。語学的な解釈にばかりとらわれてしまわないよう、しっかりと肝に銘じています。

双方向型のオンライン講座は自宅からの参加が可能。授業はライブ形式で、講師が受講生の訳文や訳例を共有しながらポイントを解説する。後日、録画配信もあるため、欠席時や復習時に活用できる。

個々の実力に寄り添った指導は通学・オンライン講座ならでは

大沢:吉田さんは飲み込みが早く、もともと基礎的な文法力もお持ちでしたので、課題を添削するときは、どのように表現したら筆者の考えをより明確に日本の読者に伝えられるか、ということまで踏み込んでアドバイスできました。こういうやりとりを通して学びを深めていく姿勢に、ご成長も感じましたね。「翻訳入門」は、同じテキストを使った通信講座もありますが、通学・オンライン講座でも担当講師が毎回、添削指導します。全体的な説明に加え、このように受講生一人ひとりの実力や個性に沿った形で指導できるところも大きな強みだと考えています。

吉田:私自身、通学と併せてオンラインも体験していますが、教室で学ぶ臨場感そのままに、どこにいても学べるのは、正直、ありがたいと感じています。何より通学時間を有効活用できますし。それに、通信講座と違って、疑問が湧いたとき、それがどんな小さなことでもその場ですぐお聞きできる環境はとても心強いですね。

大沢:クラスメートと画面で繋がりながらの授業は、生徒の皆さんにとってよい刺激になりますし、ほかの人の考え方を知ることで学びも深まります。通学は難しいけれど勉強したい、という方には特におすすめしたいです。吉田さんは「翻訳入門」を修了後、実務・出版・映像3分野の初級と中級を修了されたとうかがっています。そろそろご自分の興味の向く分野がある程度、絞れてきたころではないでしょうか。

吉田:はい、今は出版翻訳コースの上級に絞って受講中です。今後は、アメリアの定例トライアルにも積極的に挑戦しながら、スキルを丹念に磨いていきたいと思っていますが、「翻訳入門」で基礎を固められたことは、私の大きな財産です。折に触れ、当時のテキストや、先生に添削していただいた訳文を読み直して基本に立ち返っています。

大沢:そう言っていただけて、講師としてこんなにうれしいことはありません。学びをしっかりとご自分の糧にされているのもすばらしいですね。今後も意欲的に勉強を続けられることを期待しています。


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