こんな学校です!

第一線で活躍中の映像翻訳者や東北新社の日本語版制作スタッフによる実践指導が特徴。多くの修了生が、映画や海外ドラマシリーズ、ドキュメンタリー番組をはじめとした、プロの映像翻訳者として活躍している。

修了生インタビュー

「Advanced Class」
修了生
天野 皓介さん
(あまの・こうすけ)

神戸市外国語大学外国語学部英米学科卒業後、2018年4月に映像テクノアカデミア入学のため上京。週4~5日アルバイトをしながら勉強に専念する。Advanced Class在籍中の2019年9月に、東北新社音響字幕制作事業部へ制作アシスタントとして入社。オーストラリアのタスマニア島に約1年の留学経験あり。

幅広い知識と教養が求められる映像翻訳
めざすのは業界で名の通った映像翻訳者

天野皓介さんが映像翻訳者をめざすようになったきっかけは、中学時代に見たドキュメンタリー番組。

「ある映像翻訳者に密着取材した番組を見て、職人的でかっこいいと思ったことが強く記憶に残っています。その後留学した時に自分が情熱を注げる仕事は何かと思案していたところ、映像翻訳という仕事が頭に浮かびました」

留学から帰国翌々日に映像テクノアカデミアを見学。大学卒業後に上京し、同校で学び始めた。

「いわゆる社会人にはならずに映像翻訳の勉強に打ち込みたいと言った僕を受け入れてくれたのも、東北新社でのアルバイトを勧めてくださったのも鈴木先生です。鈴木先生のおかげで今の僕があると言っても過言ではないですね」

映像テクノアカデミアではさまざまな映像翻訳者が教壇に立つが、講師陣の教えの中で天野さんの心に最も深く残っているのが「字幕は要約ではない」ということ。

「原文と真正面から向き合いすぎると、日本語として違和感のある翻訳になることがあります。ポイントを押さえた上でゆったり翻訳するのがコツだと教わりましたが、これが結構難しい。うまくポイントを押さえて翻訳できたと思ったら、『ここの情報は捨てずに訳出したい』という指摘を受けたりします。映像翻訳は奥が深く、学んだつもりでも学びきれていないことばかりです」

翻訳に生かせそうな言葉を蓄える〝マイ辞書〟を作成

授業で取り上げられる作品のジャンルは、ラブコメから宗教、法廷、ミリタリーものまで多岐にわたる。年齢が若く体育会系で、大学生になるまでは読書もほとんどしていなかったという天野さんの弱みは、語彙の少なさだった。

「映像翻訳者には、言語の知識は言うまでもなく、外国の文化、法律制度、差別問題など、ありとあらゆる教養が求められます。普段の生活では、映画の字幕や吹替、日本のドラマなどで翻訳に生かせそうと思った言葉を蓄える〝マイ辞書〟をエクセルで作成しています」

2020年春にはトライアルに合格しデビュー。初仕事として、車を扱ったドキュメンタリー番組の映像翻訳に携わった。

「新人翻訳者として全力で仕事に臨み、謙虚な姿勢を忘れず、いつかは『スポーツと言えば天野』と業界で名の通るような翻訳者をめざしたいです」

受講生インタビュー

「Advanced Class」
受講生
藤岡 友佳さん
(ふじおか・ともか)

早稲田大学文化構想学部文化構想学科卒業後、ホテルで秘書業務に約1年、接客業務に約1年半従事。ワーキングホリデーでイギリス・ロンドンに2年間滞在する。帰国後、映像制作会社のローカライズ制作部海外窓口で勤務。ニュージーランド・カンタベリー大学に交換留学経験あり。2015年から映像テクノアカデミアで映像翻訳を学んでいる。

2年間で字幕翻訳・吹替翻訳の両方を学べるのが大きな魅力

藤岡友佳さんは大学卒業後、会社に勤務しながら映像テクノアカデミアで映像翻訳を学んでいる。

「映像テクノアカデミアを主宰している東北新社は、私が映像翻訳を志すきっかけとなった映画『ハリー・ポッター』シリーズをはじめ、たくさんの作品の日本語版制作をしています。在校生は東北新社のトライアルを受けられることが大きな魅力でした。また実際に活躍している名だたる講師陣に直接指導していただけるので、映像翻訳者としてデビューした後のことを具体的にイメージしながら技術を身につけられると感じました」
 
Basic ClassとIntermediate Classを終え現在はAdvanced Classに在籍。同校では2年間で字幕翻訳と吹替翻訳、両方を学べるカリキュラムが組まれている。

「吹替翻訳の授業では、尺合わせのコツや、リップシンクに気を配って訳さなければいけない箇所の見分け方、ぱっと音で聞いてすぐ分かるよう同音異義語に注意した訳し方などを学びます。特別講義のアフレコ実習や声優科とのコラボ授業では、これらの点に気をつけて自分が作成した吹替台本を、声優さんたちが読むとどうなるのかを実際に見ることができ、とても良い勉強になりました」

自分の語彙力や日本語力が試されるのがおもしろい

映像テクノアカデミアで学んだことによって、映像翻訳とは単に言語を翻訳するだけではなく、演出のような役割も担う重要な仕事であるという意識を持つようになった。

「鹽野佐和子先生の『語学の仕事ではなく映エンタメ像の仕事をしているという意識を持つように』という言葉、そして岡田壮平先生が紹介してくださった『起承転結を意識しドラマの盛サビり上りをとらえることが大事だ』という言葉が心に残っています。字幕・吹替それぞれに、字数や尺などの制限がある。その中でぴったりな表現を思いつくとやりがいを感じますし、自分の語彙力や日本語力が試されるのがとてもおもしろいです」

今の目標は、まずはトライアルで良い評価が取れるよう一つひとつの課題に真摯に取り組むこと。「いずれはエンドクレジット後のスクリーンに自分の名前を映せたら」という夢を語ってくれた。