仕事に直結するスキルを
効率よく習得

フェロー・アカデミーでは、双方向型のオンライン講座を中心に、通学講座や通信講座で実務翻訳を学ぶことができる。
オンライン講座の初級「実務基礎」では、オリジナルテキスト『BETA』を使用する。この『BETA』では、実務分野でよく使われる動詞の「働き」に着目し、日本語と英語の発想の違いを踏まえながら「明快・正確・簡潔」な表現で訳すテクニックを学習。和訳だけでなく英訳にも生かすことができる。またオンラインで翻訳支援ツールの使い方が学べる機会もあり、仕事を意識した実践的な講座となっている。
上級講座では、翻訳会社の担当者が講師を務める「翻訳会社ゼミ」を開講。実務に基づいた課題を通じて高度な翻訳スキルと専門知識を習得し、トライアル合格レベルをめざす。優秀者には担当企業の登録翻訳者になれる道が用意されているのも魅力だ。

ライフスタイルに合った
学び方でプロになる

通信講座の初級「実務翻訳〈ベータ〉」でもテキスト『BETA』を使い、実務翻訳の基本を学ぶ。中級には「契約書」「経済・金融」「IT・テクニカル」「メディカル」の中から一つを選択する「ベータ応用講座」、上級には現役翻訳者の直接指導によってプロレベルのノウハウを習得する「マスターコース」を設ける。
ライフスタイルに合わせて選べる受講形式と、着実にレベルアップできるカリキュラムで、受講生の「本気」をサポートする。


講師×修了生 対談インタビュー

 

翻訳会社スタッフが直々に指導
翻訳実務に就くための道に直結する「翻訳会社ゼミ」

トライアル合格後の「壁」を
乗り越えるための実践講座

福岡由仁郎先生(以下:福岡):妹尾さんは、私どもトランスパーフェクトが担当する「翻訳会社ゼミ(臨床試験)」を受講され、弊社の登録翻訳者になられました。そもそも、なぜこの講座をお受けになろうと思われたのですか。

妹尾靖子さん(以下:妹尾):通学講座である程度、医薬翻訳を学んだあと、臨床試験(治験)について学べる講座を探していました。治験翻訳の重要性は今後ますます高まると聞いていましたし、私自身、治験に興味がありましたから。そこでフェロー・アカデミーでカウンセリングを受けたところ、「翻訳会社ゼミ(臨床試験)」を勧めていただきました。
受講を決めたのは、「翻訳会社による臨床薬事関連に特化した講座」という点が大きいですね。事務局の方から、講座を担当するのが「ライフサイエンスに強く、グローバルに展開する外資系翻訳会社」だと伺い、MTPE(機械翻訳+ポストエディット)も含め、国際的な業界トレンドについても勉強できるのではという期待もありました。もちろん、修了後に翻訳者として登録されるチャンスがあるという点にも、魅力を感じました。

福岡:翻訳会社に登録できるか否かが、翻訳者の方にとっては一つの「壁」になりますからね。
長年、数多くの翻訳者さんを見てきた経験から言えば、じつはもう一つ、壁があります。トライアルに合格して登録したあと、スムーズに実務に入っていくことができない方が少なくないのです。理由の一つとして、翻訳実務に関する実践的な知識や、刻々と変化する業界内の動向を知らないことが挙げられます。
それらを学べる場を提供したいという思いから、本講座が生まれました。妹尾さんのように、業界トレンドを含めて実践的な知識やスキルを学びたいという方に、非常にマッチした講座だといえます。授業をお受けになってみて、どうでしたか。

妹尾:とてもわかりやすかった、というのが率直な感想です。難しい分野については噛み砕いて説明してくださったので、文系出身で医薬のバックグラウンドもない私でも、十分に理解できました。課題の狙いやポイントを解説してくださり、参考資料も教えていただけたので、復習もしやすかったです。

双方向型のオンライン講座は自宅からの参加が可能。授業はライブ形式で、講師が受講生の訳文や訳例を共有しながらポイントを解説する。後日、録画配信もあるため、欠席時や復習時に活用できる。

これまでに蓄えた知識が
ようやく「仕事」につながった

福岡:狭い意味での医学薬学的な知識は、上級講座修了レベルの実力があれば、独学やリサーチで積み増していくことができます。でも、臨床試験の業界知識や動向については、実務に就いていないとわからない部分が多い。その部分をお伝えすることが、本講座の最大の狙いです。

妹尾:おっしゃるとおり、医薬翻訳の実務経験が乏しい私には、たいへん有効な講座だったと感じます。実際の治験概要説明書や同意説明書などを課題に学習することで、それぞれの文書がどの工程で必要になり、何の目的があって、誰が読み手なのかが、明確にイメージできるようになりました。同意説明書を訳す際、患者さんへの配慮も必要だと感じましたが、この講座を受けていなければ、そこまで気づけなかったように思います。
現場でのエピソードをいろいろと伺うことで、治験翻訳全体の動きを理解できたのもよかったです。プロジェクトマネジャー(PM)やクオリティマネジャー(QM)とのチームワークが重要だとわかり、プロジェクトの進行を妨げないよう、まずは翻訳者がしっかり仕事をしなければと、身が引き締まりました。これまでに蓄えてきた知識が、初めて「仕事」につながった気がします。
とはいえ、修了後に翻訳者登録のご連絡をいただいたときには、驚きしかなかったです。実務経験に乏しい私には、到底無理だろうと諦めていましたから。

福岡:翻訳会社には納品物の質を判断する基準がありますが、妹尾さんの課題は毎回、その基準を見事にクリアしていました。回を追うごとに訳文のシャープさも増し、弊社への登録は当然の判断です。
ところで、登録された翻訳者の方を対象にした弊社のトレーニングはお受けになりましたか。

妹尾:テーマ別のオンライン講座をひととおり受講し、多岐にわたるマニュアルにも目を通しました。こうした講座やマニュアルは、業界動向に合わせて常にアップデートされているようなので、心強く思います。ちなみに、翻訳者に対する現在のニーズはどんなものでしょうか。

福岡:グローバルな共同治験に対応できる翻訳者、言語品質管理ができる方への需要が高まっています。臨床試験文書の需要は右肩上がりですし、従来の医学翻訳の枠に収まらない仕事も生まれてきていますので、腰を落ち着けて全力投球してくださる方を歓迎しています。

妹尾:そうなのですね。私は小規模のMTPE案件を受け始めたばかりですが、リサーチに時間を要するため、いかに効率的に仕事をこなすかが課題です。ただ、旬のテーマに触れられるので、緊張感を持ちつつ、楽しく仕事をしています。1日も早く、大型の案件にも自信を持って取り組めるようになりたいですね。

福岡:実務に慣れるまでは大変かと思いますが、どうか頑張ってください! ご活躍を心より願っています。


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