こんな学校です!

通学・通信講座とも、入門からプロレベルまで豊富なラインアップを用意。また、翻訳を学べる学校として日本で唯一の全日制コース(総合翻訳科)も開講。第一線で活躍中の現役翻訳者が指導にあたる。企業の協力のもと、各分野で優秀な受講生の翻訳者デビューをサポートする仕組みが用意されているのも同校の強みだ。

修了生インタビュー

松本さん

「実務基礎」修了生
松本久仁子さん
(まつもと・くにこ)

エセックス大学大学院言語学研究科修了。独立行政法人での日本語試験制作関連業務、大学での日本語講師などを経て、現在は国際教育団体に非常勤として勤務。2019年10月にフェロー・アカデミーで翻訳学習を始め、通学単科
「翻訳入門」「実務基礎」修了、現在「ビジネス英訳」受講中。

働き方が変わってもスキルは生きる
翻訳を通して地域貢献したいですね

国際教育団体で非常勤スタッフを務める松本久仁子さんは、2019年10月からフェロー・アカデミーで翻訳を学んでいる。きっかけは、在宅ワークへの移行を考え始めたこと。簡単な和訳・英訳なら経験があり「いずれオンサイトの仕事に復帰しても、スキルを存分に生かせる」と考えたそうだ。

「英文法に限らず、適切な日本語表現の選び方や辞書を『読む』ことの大切さまで学べて、翻訳学習の基礎が築けた」という「翻訳入門」を経て、「汎用性の高い翻訳力」を習得しようと「実務基礎」へ進む。本講座で使用するテキスト「BETA」は、英語の動詞に着目して翻訳の基本を説いたオリジナル教材。これをベースに、プロの翻訳者から丁寧な指導を受けることで、松本さんの視界は大きく開けた。

「類似した動詞をグループ化し、そこに共通する『基本的イメージ』を解説するという認知科学的アプローチが新鮮でした。講師の市瀬先生が、毎回その『基本的イメージ』とそこからの『派生的イメージ』をスライドで図解してくださったので、とてもわかりやすかったです。英語を書くときに、どの動詞を使えばいいのか迷うことが多かったので、動詞のイメージをつかめたのは大きな収穫でした」

自粛のさなかも
オンラインで授業を継続

文章の訳し方を解説する際にも、講師はスライドを活用。英語に引きずられた日本語訳を叩き台に、どこをどう改めれば自然な日本語になるのかを、順を追って説明してくれたため、「『訳す』とはどういうことか」を会得していった。例文や課題の内容は技術系から経済・金融まで幅広く、調査能力も向上。期中、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業に変更になったが、「教室での授業とほぼ変わらなかた」そうで、難なく修了することができた。
単発講座も積極的に受講し、意欲的に学んできた甲斐あって、最近は「身になってきた」と感じている。

「直近の目標は、アメリアの定例トライアル挑戦です。そして相応の実力がついたら、まずはボランティア登録している地元の国際交流協会で翻訳スキルを生かそうかなと。『やさしい日本語』が浸透していない場面で外国人の方のお役に立ち、地域社会に貢献したいと思っています」

講師インタビュー

市瀬先生

「実務基礎」
市瀬博基先生
(いちのせ・ひろき)

大学講師、企業研修講師、ビジネス書翻訳者。会社員時代、海外プロジェクト案件を中心に実務翻訳に携わり、退社後はフリーランスとして製品マニュアルや調査報告書などの翻訳に関わる。訳書に『なぜ、あのリーダーの職場は明るいのか?』(日本経済新聞出版社)など。

「動詞」と「文章構造」に着目し
わかりやすく訳す「考え方」を学習します

実務翻訳で扱う英文のほとんどは、モノや状況を主語とする「無生物主語」の構文です。無生物主語の英文を直訳すると「強風が桶屋を儲けさせる」のような翻訳調になりますが、「風が吹けば、桶屋が儲かる」と訳すのが翻訳者の仕事。「実務基礎」では、そのために必要な考え方を学びます。

無生物主語の英文は「状況Aが+引き起こす+状況Bを」という形を取るのが一般的です。本講座では、主語である「状況A」と目的語である「状況B」の関係が、動詞によってどう表現されているかに着目。その関係性をわかりやすく自然な文章で伝えるには、どんな構造の日本語に変換すればいいかについて、重点的に解説します。

授業ではパワーポイントのスライドを最大限に活用し、翻訳する際の考え方を理解してもらえるよう、丁寧に解説しています。今年は新型コロナウイルスの影響で途中からオンライン授業に切り替わりましたが、スライドを多用した指導はオンラインと相性がよく、対面の授業と変わらない「質」を保てたように思います。

翻訳の「感覚」をプロに学ぶのが最善

実務翻訳を行うには、英語の語彙力や文法力、日本語力、情報収集能力、内容理解力などが必要です。それらを駆使し、文書の用途や読み手をよく理解した上で、「明快・正確・簡潔」な文章で表現していく。その結果、文書の目的を果たすことができていれば、それは「いい翻訳」といえます。

ただしスポーツと同じで、翻訳の「感覚」を会得しないと上達しません。やはり翻訳の「感覚」を最もよくつかんでいるプロに教わることが、最善の勉強法だと思います。

言語によってわかりやすい文章の構造が違うのは、物事のとらえ方の違いによるものであり、その違いは文化の違いに由来します。したがって、翻訳のおもしろさとは、文化の違いを橋渡しする「道筋」を見つけ出すことだといえるでしょう。

機械翻訳の進化・浸透が急速に進んでいますが、文化的構造の違いを翻訳に反映できるレベルには遠く達していません。その意味では、「翻訳のおもしろさ」をたくさん見出せる人が、翻訳という仕事を長く続けられるのだと思います。