通学・オンライン/通信でレベル別の映像翻訳講座を開講
現役プロが「商品」に仕上げるノウハウを指導する
視聴者を引きつける字幕やセリフづくりを学ぶ
フェロー・アカデミーでは通学・オンライン講座(※)/通信講座とも、初級・中級・上級の3レベルで講座を開講。基礎からプロレベルの技能習得をめざす、体系的な映像翻訳コースを設けている。
通学・オンライン講座の入口となるのは初級の「映像基礎」。ドラマやドキュメンタリー作品などを教材に、「吹替」「字幕」「ボイスオーバー」のルールを学びながら、各手法の翻訳テクニックを身につける。また映像翻訳の仕事の必須ツールである字幕制作ソフトの基本操作講習や、プロの声優を招いたアフレコ演習も行い、映像翻訳の基本をバランスよく学ぶカリキュラムとなっている(※アフレコ演習は中級・上級の吹替クラスでも実施)。
中級では、映画やテレビドラマを教材にした「吹替・字幕」「吹替」「字幕」3講座を開講。手法に特化し、それぞれのルールに則りながら、視聴者を引きつける翻訳のコツを習得する。
中級講座をより深化させたのが、上級の6つのゼミクラスだ。各クラスとも中級と同じ講師が担当し、1本の作品を「商品として仕上げる」ことに重きを置いている。実際の仕事を想定した指導がなされるため、すでに仕事を始めている方が、プロによるフィードバックを求めて学びに来るケースも少なくない。
上級クラスの受講生に対しては、「ゼミ限定映像トライアル」(無料)も開催。映像制作会社の協力を得て、書類選考なしでトライアルに挑戦できるチャンスを提供している。
求人情報を常時提供 講師が仕事を紹介することも
通信講座の初級「はじめての映像翻訳」では、アニメやドラマ、ドキュメンタリー作品を教材に「吹替」と「字幕」のルールを学ぶ。テキストを読み、課題を翻訳・提出すると、後日添削された訳文と「解説/訳例」が返却される、という流れだ。そのほか、「字幕制作ソフト基本操作講習」特典も用意されている。
中級の「映像翻訳<吹替と字幕>」では、30分1話完結のドラマを教材に、吹替と字幕それぞれの訳出を行う。1話を丸ごと訳すことで、登場人物の感情やストーリーの流れ、伏線を意識した字幕・台詞づくりを学んでいく。
上級の「マスターコース」は「吹替・字幕」「字幕」「ドキュメンタリー字幕」のいずれかが年2回程度開講される。現役の映像翻訳者が添削指導にあたり、「商品として通用するか」という観点で丁寧にフィードバック。トライアル合格に向けた仕上げを行う。
仕事のサポートとして翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じ、複数の映像制作会社からの求人を常時紹介。また講師が直接、受講生・修了生に仕事を紹介するケースも多く、デビューを強く後押ししている。
(※)通学講座と同じようなライブ授業をオンライン上で受講できる講座を多数ラインナップしている。
修了生インタビュー

「映像翻訳コース」修了生
佐々木千華さん
ささき・ちか/イタリア映画に感銘を受けて映像翻訳の世界を志す。フェロー・アカデミーの「映像翻訳コース」に入学し、初級、中級を経て上級「アンゼゼミ」「アンゼ特別ゼミ」で、字幕および吹替翻訳のスキルを学ぶ。現在は英語およびイタリア語の映像翻訳者として活躍している。
英語とイタリア語の学習を続けてきたから今がある
いつか感動的なイタリア映画を訳したい
佐々木千華さんが映像翻訳の世界を志したのは、あるイタリア映画がきっかけだ。名作として名高い「ニュー・シネマ・パラダイス」を観て、映画もしくはイタリア語に関わる仕事がしたいと思った。一度は語学の道に進んだものの、映画への思いを諦めきれず、語学力を生かせる映像翻訳に挑戦したいとフェロー・アカデミーの門を叩いた。
初級「映像基礎」で映像翻訳の基本ルールを学び、中級を経て上級「アンゼゼミ」につづいて上級「アンゼ特別ゼミ」でアンゼたかし氏の下で翻訳スキルを磨いた。
ゼミ講座では、英語の映画やドラマのほか、英語スクリプト付きの韓国映画なども教材として取り上げられ、最近のものから昔の作品まで多彩なジャンルの字幕・吹替翻訳を経験したという。
「受講期間が長かったため、恋愛映画からサスペンスまで、さまざまな作品の翻訳経験を積むことができました。仕事をしながら課題をこなすのは大変でしたが、授業で指名されたときに答えられるよう、毎回準備して臨みました。クラスメートのハイクオリティな訳にふれて刺激を受けられたこともよかったですね」
「アンゼ特別ゼミ」在籍中から翻訳の仕事を始め、現在は英語およびイタリア語の映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕・吹替翻訳を手がけている。長く通学していたことから、イタリア語をやめて英語に集中しようかと迷った時期もあったが、講師の激励によりイタリア語の学習も続けてきた。
「アンゼ先生にアドバイスをいただき、英語とイタリア語の学習を続けてきたことで今があります。先生がよく言われていた、『続けることの大切さ』を実感しています」
いつか、映像翻訳者としての自分の原点となった「ニュー・シネマ・パラダイス」のような感動的なイタリア映画を訳したい。それが佐々木さんが変わらず持ち続けている夢だ。
スクールの注目ポイント
Point1
プロのネットワークが仕事を後押し!
上級ゼミクラスでは、映像制作会社から依頼を受けた講師やプロとして活躍する卒業生達が、積極的に仕事を紹介している。また同組織が運営する「アメリア」にも、大手クライアントを抱える複数の映像制作会社から常時求人が寄せられ、その中から受講生にあった求人を紹介。個人と企業両方の業界ネットワークにより、受講生のデビューを強力に支援している。
Point2
映像制作会社との強い連携!
フェローは複数の制作会社と連携をとっているのが強み。その一つとして、通学・オンライン講座の上級受講生を対象に、制作会社の協力による映像翻訳トライアルを開催している。書類選考なしでトライアルに挑戦でき、合格者は制作会社の登録翻訳者になることができる。どのトライアルに応募すればよいかわからない、仕事の実績がなくて不安、という場合でも安心してプロへの第一歩を踏み出せるチャンスの場になっている。
Point3
字幕制作ソフトが使える!
対象講座の受講生には、受講期間中、字幕制作ソフトのアカウントを提供するため、自宅でもソフトの使用が可能。また校内でも、ソフトをインストールしたパソコンの貸し出しを行っており、予習課題に取り組みながら、映像翻訳の仕事に必須となるソフトの操作を習得することができる。