現役の映像翻訳者の的確な指導で修了生の約6割がプロデビュー
2020年4月より全ての講義がリモート受講に
プロに必要なスキルを網羅 講師のほかクラス担当も受講をサポート
1996年設立以来、多くの映像翻訳者を輩出してきた日本映像翻訳アカデミー(JVTA)。海外作品を日本語に訳す英日映像翻訳だけでなく、日英映像翻訳、英文解釈や文法に特化したロジカル・リーティング力強化コースや日本語表現力強化コースなど幅広いコースを開講しているのが特徴だ。
JVTAでは、プロの映像翻訳者に必要なスキルを「6つの資質」として定めており、「ソース言語解釈力」「翻訳力」「ターゲット言語応用表現力」「コンテンツ解釈力」「取材・調査力」「ビジネス対応力」をバランス良く伸ばせるようなカリキュラムが組まれている。2020年からすべての授業をリモート受講できるようになったのもうれしい。また、東京校でのリモート通学コースのほか、ロサンゼルス校では、日本からの留学生を受け入れるプログラムもある。アルクと共同開発したeラーニングの通信講座である映像翻訳Web講座もあり、各コース間の編入制度も整っている。
近年、日本映画やアニメ、マンガなど、日本発コンテンツの海外需要が拡大し続けている。こうした日本発のコンテンツを、さまざまなメディアを通じて世界に届ける翻訳スキルを学ぶことができるのが日英映像翻訳だ。「総合コース」と「実践コース」の2つを1年で修了することができる。日本人だけでなく英語ネイティブ・非英語ネイティブの外国人も一緒に学ぶので、日本語ネイティブは英語表現を、外国人は日本語解釈力を磨くことができるのも魅力だ。一方、英日映像翻訳では「総合コース・Ⅰ」「総合コース・Ⅱ」「実践コース」と1年半かけてプロに必要なスキルやノウハウを学び、トライアル合格をめざす。クラスは平日または週末を選択することができ、日曜集中クラスでは1日2コマを受け、約1年で修了することが可能だ。
どのコースも、講師の多くは現役で活躍するプロの映像翻訳者。翻訳スキルはもちろん作品解釈や、フリーランスとしての働き方などに関するレクチャーもある。また各クラスに1名ずつJVTAの修了生である「クラス担当」が付き、授業や学習への取り組み方に関して経験を生かしたアドバイスをしてくれる。さらには学期が終わるごとに面談を実施し、各受講生に今後強化すべき点や必要な学習方法を指摘するなど、きめ細かいケアも同校の特徴だ。
トライアルに合格すると必ず仕事が発注される
実践コースまで修了した受講生は、JVTAが実施するトライアルを受験。トライアルに合格すると、学校併設のメディア・トランスレーション・センター(MTC)から、必ず翻訳の仕事が発注される。MTCは多くの修了生をプロとして送り出すことを責務とし、翻訳の受発注を行う部門。映画やドラマ、ドキュメンタリーだけにとどまらず、スポーツ映像や企業動画など幅広いジャンルの映像作品を受注している。10名ほど在籍している映像翻訳ディレクターが、本科での授業や修了後のトライアル実施、少人数ゼミ形式のOJT(実務体験訓練)、映像翻訳案件の発注など、受講期間中だけではなく修了後もあらゆる面から受講生がプロになるためのサポートを行っている。JVTA修了生の約6割がプロの映像翻訳者として活躍していることも、なるほどとうなずける体制である。
修了生インタビュー

「日英映像翻訳科実践コース」修了生
三浦怜美さん
みうら・れみ/大学卒業後、アメリカ認証機関エージェントのコンサルタント、在シンガポール日本国大使館在外公館派遣員、日系製薬会社シンガポール法人のHR、旅行会社の営業事務として勤務。2020年に日本映像翻訳アカデミーに入学し、日英映像翻訳科実践コース修了。2021年12月、トライアルに合格。2022年2月にOJTを終え、すでにプロの映像翻訳者として活躍している。
現役の映像翻訳者である講師から
プロとしての心構えやテクニックを学べた
フルタイムで勤務しながらJVTAで日英映像翻訳を学び、トライアルに合格した三浦怜美さん。オープンスクールに参加した際に、「技術を教えるだけでなく、プロを育てるのが私たちの仕事です」という言葉に感銘を受け入学を決めた。
「授業では、映像翻訳者としての心構え、申し送りの書き方や調べ物の方法などプロのテクニックを学ぶことができました。また、映画監督で脚本家でもある三宅隆太先生の授業で、作品を深く理解しなければよい翻訳はできない、そのためにはどんな意図で台本が作られているかを知ることが大切だと聞いたことが心に残っています」
日英映像翻訳のコースでは、世界各国からリモート受講しているクラスメイトと切磋琢磨しながら学んだ。中でも他の受講生が、課題をどう翻訳したか閲覧できたことがとても勉強になったという。
実は三浦さんは、1度目の修了トライアルでは惜しくも「次点」となり合格できなかった。けれどもこの不合格の経験こそが、後の合格につながった。
「次点ということもあり、翻訳したトライアル課題の一文一文について、このシーンではこの単語を使うと制作者の意図が通じにくいなど詳細なフィードバックをいただけました。そこで自分の弱点がクリアになり、2度目のトライアルに向けて具体的な対策を立てられたと思います」
トライアル合格後のOJTでは、字幕制作ソフトを使ったスポッティングや他の合格者と翻訳の相互チェックも行った。その後、プロデビューを果たし、経験を重ねている。
「日本の魅力が詰まった映像作品を世界へ発信するお手伝いができることに、挑戦とやりがいを感じています。日英翻訳は英日翻訳に比べてハードルが高いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日本語ネイティブだからこそ、セリフの行間を読んで的確なニュアンスを持つ英訳ができると思います。これからもたくさんの映像に触れ、英語表現を磨いていきたいです」
スクールの注目ポイント
Point1
受講生の約6割がトライアル合格でプロデビュー
せっかく学校に通いスキルを身につけても、仕事がないのでは意味がない。JVTAでは、英日映像翻訳・日英映像翻訳ともに、実践コースを修了すると同校が実施しているトライアルが受験可能。トライアル合格者には、JVTA併設の翻訳受発注部門「メディア・トランスレーション・センター(MTC)」から必ず仕事が発注され、プロとしてデビューできる。また、プロになった後も、MTCの翻訳ディレクターが映像翻訳者のスキルアップをサポートしていく。
Point2
JVTA独自のシステムでリモート受講も快適
JVTAでは、すべてのコースをリモートで受講できる。2020年10月より独自に開発したラーニング・マネージメント・システム「JVTA Online」を導入。リモートでより快適に授業を受けられることをメインに構築されており、授業への参加、課題の受け取りや提出、講師やクラスメイトとのコミュニケーションもすべて「JVTA Online」で完結。導入後は「リモート受講がスムーズになった」と受講生からも高い評価を得ている。
Point3
単発の課外講座で弱点を克服!
受講生・修了生を対象として「作品解釈」「調べ物」「スポッティング」など定期的に単発の課外講座を開講。スキルアップをめざしたい人やトライアル合格をめざす人が受講している。課外講座を受けたことで、自らの弱点を克服しトライアル合格の夢を果たした人も多い。また映像翻訳Web講座受講生限定の講座も用意されているのも特徴だ。