
人材サービス部
松坂 誠さん
野澤優太さん
㈱サン・フレアは、従業員約350名、登録翻訳者約6000名という規模を誇る、業界大手の翻訳会社である。翻訳部門は専門分野別に独立したビジネスユニットで構成されており、それぞれ専従のアカウントマネージャー、プロジェクトマネジャー、制作スタッフなど、充実したスタッフ陣を揃え、高品質な翻訳を実現している。
扱う分野は多岐にわたり、知的財産、ライフサイエンス、情報通信(ICT)、医療機器、製造業、マーケティング、金融・法務、ODA/官公庁などの翻訳サービスで高い実績がある。取引件数は右肩上がりで増え続けており、2019年は3万6000件超。そのうち最も大きい割合を占めるのが知財関連で、次いでライフサイエンス、情報通信、マーケティング、金融・法務、製造業なども取り扱いが多い。
「2020年は新型コロナウイルスの影響もありましたが、翻訳受注に大きな落ち込みはなく、全体的に堅調です。コロナの影響という面では、企業などが対面での活動を制限したことにより、研修資料やプロモーション動画など、オンラインコンテンツの字幕翻訳の依頼が増えています。当社は翻訳者の層が厚いので、字幕翻訳も対応可能ですし、各専門分野のスペシャリストが翻訳したものを字幕用にライティングするケースもあります」
翻訳者や学習者に多種多様なチャンスを提供
翻訳受注を言語別にみると英語が8割だが、取扱言語は70を超え、多言語ニーズにも対応している。同社のクライアントにはグローバルに展開する日本の大手企業が多いこともあり、和訳よりも外国語訳のニーズが高く、英日、日英でも最近は特に日英が増えている。
「当社は多数の案件を扱っているので、どんな言語でも仕事のチャンスはあると思います。特に今はフランス語、スペイン語、東南アジア言語で翻訳者が不足しています」
同社の登録翻訳者になるには、トライアルへの応募以外に、「翻訳実務検定(TQE)」(サン・フレアアカデミー運営)に合格し、翻訳実務士®の認定を受けるというルートもある。また、部署によってはトライアルで登録翻訳者の合格ラインに達しない場合には、校正者として経験を積みながら勉強する道もある。
2020年には人材サービス部を発足させ、特許、医薬、ITなど、各分野で活躍する登録翻訳者を一括で管理することで、分野を限定せずに仕事のチャンスを幅広く提供する体制も構築している。
「MTを活用する翻訳会社も増えていますが、現状、当社ではプロフェッショナルな翻訳者による高品質な翻訳を強みとしており、人手翻訳に注力しています。今後もあらゆる分野の翻訳を伸ばしていきたいので、まだまだ翻訳者が足りません。ご自分の専門性を生かしたい、MTではなく翻訳で勝負したいという方が活躍できる場が多くありますので、ぜひご応募ください」