翻訳実務のノウハウを生かした講座で
現役翻訳者が実践的テクニックをきめ細かく指導

手元のテキストをみなくても理解できるほど文法についての一つひとつの説明が的確で、すっと頭に入る。

手元のテキストをみなくても理解できるほど文法についての一つひとつの説明が的確で、すっと頭に入る。

訪問クラス 初級講座「はじめての翻訳文法」 授業時間・・・150分 回数・・・全10回

英訳・和訳の課題から関係代名詞を読み解く
「はじめての翻訳文法」は、英文法の体系的な学習を通して翻訳に必要な英語文法力、英文解釈力を習得する講座だ。日英・英日の翻訳課題に取り組むことで、学習者が間違いやすい箇所を明らかにしつつ、誤訳を防ぐ文法力を実践的に学んでいく。

今回のテーマは「関係代名詞」。関係詞は英文法の中でも特に難しいと言われている項目の一つであり、緻密な原文解釈と訳出が求められる産業翻訳では必ず押さえておきたい項目である。受講生は、あらかじめ英訳と和訳の課題を提出しており当日に添削済みの課題を受け取って授業に臨むことになっている。課題に加え、山口正晴先生作成の補助プリントも配付され、第5回の授業が始まった。

山口先生が最も時間を割いて解説したのが、関係代名詞の「限定用法」と「非限定用法」の使い分けと訳し方についてだ。山口先生は、The planet on which we live is round in shape.(限定用法)、The Earth, on which we live, is round in shape.(非限定用法)の2文を例に、「限定用法」と「非限定用法」の違いを詳説。「複数存在するもののうち、ある特定の先行詞について修飾する場合は限定用法を用いる。一方、太陽や地球のように一つしか存在しないものが先行詞の場合は非限定用法を用いる」との説明は、英文法の基本に立ち返ったもので、聞いていてとにかくわかりやすい。

また、非限定用法の訳し方については、「後ろの節から訳したほうがいい場合とそうではない場合があるので、日本語に訳してからどちらが適切か判断すること。翻訳者には、そうした慎重な姿勢が必要」との指導があった。

その後も、課題となっていた和文英訳・英文和訳の解説が続く。関係代名詞を学ぶ上での要点が詰まった2時間半。ここで学んだポイントを押さえれば、確実に文法力がつくと思える授業だった。

講師’s Voice

初級講座「はじめての翻訳文法」 山口正晴先生 (やまぐち・まさはる) 九州大学理学部卒業後、大手総合化学会社の化学薬品研究課に勤務。現在は、サン・フレア アカデミーの初級講座「はじめての翻訳文法」「はじめての技術翻訳B」などの講師を務める傍ら、フリーランスの翻訳者としても活躍している。

初級講座
「はじめての翻訳文法」
山口正晴先生
(やまぐち・まさはる)

九州大学理学部卒業後、大手総合化学会社の化学薬品研究課に勤務。現在は、サン・フレア アカデミーの初級講座「はじめての翻訳文法」「はじめての技術翻訳B」などの講師を務める傍ら、フリーランスの翻訳者としても活躍している。

原文を正確に読み解くカギは文法にあり
文法を究めて訳文の精度を上げましょう
初級講座「はじめての翻訳文法」では、自然科学の中でも環境など身近なテーマの原文を素材に、翻訳に求められる英語文法力と英文解釈力を磨きます。翻訳課題として和文英訳と英文和訳の両方に取り組みますので、文法の重要事項をまず英訳で理解し、次に同じ事項が含まれている英文を和訳することで、相互補完的に文法を学ぶことができます。また、私の授業ではテキストに加えて補助プリントを使い、より焦点を絞った形で重要事項を解説します。このプリントは、各回のテーマの要点を押さえた資料になっていますので、復習の際にもぜひ活用していただきたいと思います。

基礎的な英語力と専門知識があれば、課題文の7割は訳せるでしょう。ですが、技術翻訳の場合は大体でいいということがなく、常に厳密な訳文が求められます。複雑な構造の文や複数の解釈ができる文に遭遇した時、それを正確に読み解くカギは文法にあります。残りの3割を埋めて訳文の精度を上げるためにも、文法をうまく使うことが重要だと言えます。厳密な訳文という意味では、技術翻訳には原文に忠実であることが求められます。すなわち、原文にない語句は訳文でも使わず、原文にある語句はすべて訳文に反映させる必要があります。本講座では、そうした技術翻訳の基本的なテクニックをお伝えします。課題添削と授業を通じて、原文に即した訳文の作り方を身につけてほしいと思います。

少人数制を採用しているサン・フレア アカデミーでは、受講生一人ひとりの個性に合わせ、きめ細かな指導をしています。添削にも力を入れていますので、提出した課題が真っ赤になって返ってくることもあるかもしれません。その時に大切なのは、なぜ間違ったかをしっかりと理解し、同じ間違いを繰り返さないようにすることです。その心がけがあれば独学よりずっと速く効果的に学ぶことができますし、トライアル合格へも近づきます。翻訳の専門講座を受講する前提として、英語文法力と英文解釈力は必須です。産業翻訳の入門にもなり得る内容ですので、ぜひ本講座を受講して基礎固めをしてほしいです。