お話し 制作部 部長
小野眞帆さん

㈱アスカコーポレーションは、「医学、薬学、科学の翻訳やライティングなどのサービスを通じ、世界中の人々の生命と健康を守ることに貢献する」ことを経営理念とする医薬・科学分野専門の翻訳会社。翻訳を中心にメディカルライティング、論文投稿サポート、マーケティング支援などのサービスを提供しており、その品質の高さと豊富な実績で、製薬企業や医療機器メーカー、CRO、研究機関などから高い評価を受けている。

メインは製薬関連の仕事で、非臨床/臨床、薬事申請、安全性情報、ガイドライン・通知といった専門性の高いものから、マーケティング資料やプレスリリース、IR文書まで、幅広いニーズにきめ細かく対応できる体制を整えている。臨床試験や薬事申請のグローバル化を背景に、スピード・効率化の要求がますます高まっていることから、現在はAI翻訳も取り入れたプロセスの構築に取り組んでいるという。

「プリエディットの作業を行ったり、分野や領域ごとに対訳データを設定したり、医薬に特化した形でAI翻訳を活用できるのは当社の大きな強みです。ここ半年ほどでAI翻訳は急速に普及しており、領域やドキュメントの種類を問わず今後とも案件数は増えていくと思います。ポストエディットに関して翻訳者の方向けの手引書を作成するなどしてサポートしていますので、積極的に対応してくださるとありがたいです」

ツール、調べ物が得意な人は
経験が浅くてもチャンス有

常時稼働している登録翻訳者の数は約150名。翻訳者・チェッカーを常に募集しているが、現在は臨床試験関連の翻訳者の層は厚く、CMC、非臨床、製造などの専門知識を持つ人が不足している。また、バイオや再生医療、ワクチンなど最先端の医療の知識がある人も募集中だ。

「最先端の分野は難易度が高いですが、学会やセミナーなどにも参加して勉強している優秀な翻訳者の方もいます。外に出て学ぼうという向上心のある方には、やはり仕事をお願いしたいと思いますね。当社では、翻訳者さんがクライアントの元に出向いて、打ち合わせに参加したり製品や現場を見学してもらう機会もあるので、新しいテクノロジーや分野に意欲的で、コミュニケーション力の高い人材を求めています」

トライアルの合格率は約5%。ハードルは高いが、成長が見込める人は条件付きで登用し、育成していくこともあるそうだ。

「翻訳支援ツールが使いこなせる方、調べ物が丁寧にできる方は、医薬の専門知識や翻訳経験が浅くても、仕事のチャンスがあります。ツールは、当社では主にTradosを使用しています」

翻訳プロセスなどについて、アイデアを出してくれる人も歓迎。AI翻訳を含め、これからの翻訳サービスのあり方を模索しているところなので、「パートナーとして私たちと一緒に考えてくださる方とお仕事がしたい」とのことである。