通訳・翻訳会社、人材サービス会社が母体の通訳・翻訳者養成校
プロ養成のノウハウを学ぶインターネット講座やセミナーも充実

実績に培われた質の高い学習プログラムを時間や場所の制約なく受けられるのが、サイマル・アカデミーのインターネット講座だ。受講期間中なら何度でも繰り返し動画を視聴できるので、忙しい人でも安心して受講できる。成績優秀者は講座修了後、母体のサイマル・インターナショナルに登録推薦するなどキャリアアップサポートも万全だ。

プロの翻訳者をめざす人向け「翻訳者登録推薦制度」付きの3講座

翻訳には語学力はもちろん、専門知識、リサーチ力などさまざまなスキルが求められる。さらに、原文の内容を理解し、別の言語で表現するための高いライティング力も必要だ。そうしたクオリティの高い翻訳を生み出すために、サイマル・アカデミー インターネット講座では分野別や学習の目的に応じた多彩なラインナップを揃えている。中でも「日英翻訳基礎講座」「英日実務翻訳講座」「日英医薬翻訳 上級」の3講座は、修了テストの評価によって通訳・翻訳の総合サービスを提供するサイマル・インターナショナルへの翻訳者登録推薦制度があり、本気でプロをめざす人にはおすすめだ。

「日英翻訳基礎講座」では毎回テーマに沿った翻訳問題に取り組みながら、10回に分けて間違いやすいポイント、改善方法などの翻訳スキルを学習する。レッスンは翻訳者が実際に扱うテキストを題材にすべて英語で実施されるので、リスニングの強化にも有効だ。

一方、従来の英文和訳とはまったく異なるアプローチからさまざまな翻訳手法を紹介しているのが「英日実務翻訳講座」だ。本講座は、人間の心と心をつなぐ新しい翻訳モデルの実践として英文を書き手の心情まで汲み取って深く理解し、読み手に伝わる日本語で表現することを目的としている。

「日英医薬翻訳 上級」講座も、英語で行われる講座の一つだ。治験総括報告書や安全性報告書などのメディカル文章を題材にし、Clear(明快)、Concise(簡潔)、Coherent(一貫性)の3つの要素からなる“Global English”の手法を翻訳に取り入れ、どんな読み手でも速く、正確に読める翻訳文をつくりあげるテクニックを学習する。

サイマル・クオリティの授業がいつでもどこでも受講できる

サイマル・アカデミーのインターネット講座は通訳・翻訳中心のラインナップで、通学講座のエッセンスを取り入れつつインターネット用に開発した独自のカリキュラムを揃えている。講座はすべてレッスン動画を視聴するスタイルで、インターネットにアクセスすれば、いつでも、どこでも受講が可能だ。テキストなどの教材はダウンロードできるようになっており、受講期間中は何度でも繰り返し動画を視聴できる。

課題添削付きの講座は、講師からフィードバックが受けられるほか、前述の3講座には「翻訳者登録推薦制度」があり、別途審査を受けて合格すれば、サイマル・インターナショナルに登録できる。登録後はコーディネーターがサポートし、翻訳者としての可能性をさらに広げることができる。

受講者の多くは、プロの翻訳者をめざす人はもちろん、さらなる翻訳テクニックを磨きたい、翻訳対象の用途に応じた表現を確立したいなど、さまざまなスキルアップの足がかりとしてインターネット講座を利用している。いずれの講座も入学金はなく、事前の英語レベルチェックも不要なので、今よりもさらに高いパフォーマンスを発揮するための手段の一つとして、選択肢の一つに加えてみるのもいいだろう。

受講生インタビュー

松村佳代子さん

まつむら・かよこ/聖母被昇天学院女子短期大学英語科、近畿大学法学部卒業。子育ての間、さまざまな翻訳講座やワークショップに参加したのを機に翻訳の仕事を始める。その後、大学や一般企業勤務を経て、現在は通信・IT関連会社にて社内通訳・翻訳や海外企業とのコミュニケーターとして従事。2017年より、サイマル・アカデミーの通信講座「英文契約書の読み方・訳し方」、「英日実務翻訳講座」を修了し、現在サイマル・インターナショナルにて英日翻訳者として登録し従事。

憧れを仕事に。いつまでも言葉のプロとして活躍できるよう精進したい

「テレビドラマで女優さんが翻訳家の役をされていて、かっこいいと思ったのが翻訳者に憧れたきっかけでした。当時は英語が苦手だったので、余計にそう思ったのかもしれません」

まずは英語が話せるようになりたいと思い、18歳から真剣に英語学習に取り組み始める。少し話せるようになってくると、今度はぼんやりと「いつか英語のプロとして仕事をしたい」と思うように。その選択肢の一つが翻訳者だった。

出産を機に、子育ての期間を勉強時間に費やそうと決め、通信教育でいろいろな翻訳講座やワークショップに参加した。そこで翻訳者と出会い、仕事として初めて下訳の仕事をさせてもらう機会にも恵まれた。以来、個人的にも翻訳の依頼を受けるようになり、子供が成長してからは大学や企業で社内翻訳・通訳の仕事に従事している。
「サイマル・アカデミーのインターネット講座は、期間中、レッスン動画を繰り返し観られることが魅力に感じました。受講料もスクーリングと比べると非常に安価で、成績優秀者は業界大手のサイマル・インターナショナルへ推薦してもらえる制度もやりがいにつながると思って決めました」

松村佳代子さんが受講したのは「日英翻訳基礎講座」「英文契約書の読み方・訳し方」「英日実務翻訳講座」の3講座。仕事で英文契約書を扱う機会が多かったこともあり、「英文契約書の読み方・訳し方」で契約書独特の言い回しなどを学べたのは大きな収穫だった。そして何より、今の自分の翻訳の拠り所となったのが、「英日実務翻訳講座」で講師に言われた「心から心への翻訳」だ。

「以来、英文メールでファーストコンタクトを取る場合、簡潔でわかりやすく丁寧な言葉で伝えることはもちろん、メールを読んだ相手が、返事を書きたい、この人と関わりを持ちたい、と思ってもらえる“気持ちが伝わる”表現を心がけています。これは資料翻訳も同様で、資料の作成者が何を一番伝えたいのかを理解したうえで翻訳するのと、それを知らないで単に言葉を訳すのとでは、伝わる内容も変わってくると思っています」

また、翻訳は単に英語を日本語に置き換えればいいものではなく、扱うテーマについての知識がないと正確に伝えるのは難しい。現在、サイマル・インターナショナルに翻訳者として登録し、これからいろいろな分野の翻訳を経験することでさらに広い世界を知り、知見を深められるのが楽しみだという。
「翻訳はいつまでも続けられる仕事だと思うので、会社を定年退職した後にも、言葉のプロとして活躍できるよう、日々、精進したいと思っています。夢は、自分の名前が翻訳者として掲載された出版翻訳に携わることです」