実務、出版、映像翻訳を着実に効率よく学べる通信講座を網羅
講座修了後は系列の翻訳者ネットワークで仕事のチャンスをバックアップ
翻訳の三大分野で、いずれも高い専門性が身につけられるカリキュラムを提供しているのがフェロー・アカデミーの通信講座。初級から上級まで段階的に学べるレベル設定やきめ細かい添削指導、「復習サポートシステム」など万全のフォローアップで、自宅学習でも安心してステップアップができる。仕事に直結したキャリアサポートも大きな魅力だ。
実務翻訳者になるための必須スキルを体系的に学習
社内文書から広告、マニュアル、ニュースまで、翻訳需要の大半を占めているのが実務翻訳だ。企業や団体、政府機関を取引先として、仕事が発生するジャンルも多岐にわたる。翻訳を生業として考えている人が、今後も安定した需要が見込まれる実務翻訳者をめざすのも道理だろう。
フェロー・アカデミーの「実務翻訳<ベータ>」は、そうした実務翻訳を初めて学ぶ人、基礎を身につけたい人が必要なスキルやノウハウを体系的に学べるスタートアップ講座だ。ここではポイントとなる動詞の働きに着目しながら文章全体の意味を掴み、実務翻訳の基本である「3C=明快(Clear)、正確(Correct)、簡潔(Concise)」で訳す手法を学習する。
使用テキストは、例文の特徴ごとに「因果・相関」「可能・不可能」など12のテーマに分かれており、受講生は1テーマ2週間を目安に学習を進めていく(通常コース)。最初のうちは添削の評価に一喜一憂する受講生もいるそうだが、貴重なフィードバックを次回に生かして全12課題提出をめざしたい。
なお、本講座は「通常コース」のほか「速習コース」が選べるのも特徴の一つ。通常コースは、固定スケジュールで計画的に学習を進めたい人向きで、添削はすべて同一のトレーナーが担当する。一方、自分のタイミングで課題を提出したい人、課題ごとに異なる添削トレーナーに指導を受けたい人なら、速習コースがおすすめだ。
3大分野の講座がそろいプロへの道を強力サポート
「実務翻訳」だけでなく、「出版」「映像」と3大分野をラインナップしているのも、フェロー・アカデミーの通信講座の特徴だ。どの分野も、初級・中級・上級とレベルごとに段階的に学べ、興味や適性に合わせてほかの分野にシフトチェンジすることも可能。また、翻訳の基礎固めをしてから専門分野を学びたい人には、「翻訳入門<ステップ18>」(9カ月)も用意されている。また、回数無制限の「復習サポートシステム」が設けられていて、添削内容についてわからないことがあれば、「マイページ」から何度でも質問できるのも心強い。
学習や仕事に関する個別相談は、いつでも利用可能だ。「学習カウンセリング」(要予約・無料)のほかメールでも気軽に相談でき、安心して学ぶことができる。
講座修了後の仕事については、翻訳者ネットワーク「アメリア」(講座申込みと同時入会すれば入会金無料)がサポート。約600社の企業が利用する「アメリア」では、年間1500件以上の求人情報を公開し、コンテストや独自のトライアルも開催する。
上級講座の「マスターコース」で優秀な成績をおさめた受講生は、修了時に講師から推薦を受けて「クラウン会員(翻訳の実力を証明する資格)」に登録され、クラウン会員限定の仕事に応募できるなど、「アメリア」での仕事獲得の場が広がる。
受講中のサポートから修了後まで、仕事のチャンスやスキルアップのシステムが確立された同校なら、無理のないステップアップが可能だ。
受講生インタビュー

幸田惠美子さん
こうだ・えみこ/国立大学農学部卒業後、医療関連サービス提供会社に20年勤務。その間、数年間はバイオベンチャー企業、米国研究所に在籍。現在、アメリアのサイトから応募したメディカル翻訳の校正作業などに従事。2021年よりフェロー・アカデミーの通信講座「実務翻訳<ベータ>」「ベータ応用講座「メディカル」」を修了し、現在「マスターコース」を受講中。
今までの経験を生かしたいと通信講座で一から習得。
翻訳を楽しみながら奮闘し続けたい
幸田惠美子さんが翻訳の仕事に興味を持ったのは「以前、同僚が誤訳された日本語で苦労しているのを見て、力になりたいと思った」のがきっかけだ。それが、最近になって在宅でできる仕事を探すうちに、当時の思いと今までの経験を生かせる「翻訳」という選択肢に思い至った。
そこで、まずは翻訳者になるための情報を集めるべく、翻訳者ネットワークのアメリアに会員登録。その過程でフェロー・アカデミーの存在を知り、「実務翻訳<ベータ>」と「ベータ応用講座「メディカル」」の通信講座を受講した。
「実務翻訳<ベータ>」は、ビジネス、工業、金融、法律、メディカルなどさまざまな分野を対象に、教材を通して英日/日英表現の学びを深めていく。添削された内容は非常に細かく、一つひとつの説明が論理的でわかりやすかったという。また、速習コースのため、毎回異なる添削トレーナーに指導されたことも大きな収穫だった。対面では聞けないような初歩的な質問にも根気よく丁寧に回答してもらえるのは、通信講座の強みだろう。
「添削を受け取るたびに(A、B、Cなどの)評価に落ち込みましたが、添削トレーナーのコメントを参照しながら復習し終えたときは、毎回“なるほど〜”という納得感で興奮したのを覚えています。また、講座を受けたことで、翻訳というのは日本語、英語それぞれの構造上、省略されているところを補いながら行うものだと気づかされました」
続いて履修した中級「ベータ応用講座「メディカル」」は医療分野の学習に特化した講座で、添削された内容を復習しながら理解を深めていった。
「医療に関しては素地があったのですが、逆にそれが仇となって、何度も同じところで引っかかったり、逆に調子に乗って失敗してしまったりと、初級とはまた別の難しさを実感しました」
ここでも「やったー」と「がっかり」の繰り返しで成長を感じられず悩むこともあったが、「あきらめないことが大切」というトレーナーの言葉に励まされた。同時に、翻訳の奥深さと楽しさにも気づけたという。
現在学んでいる「マスターコース」では、よりプロとしての専門性や正確性が求められており、精度の高い洗練された翻訳に近づくことが目標だ。また、AIの台頭など技術革新で実務翻訳の仕事のスタイルが変わっても、「翻訳は奥深くて楽しい」という気持ちを忘れずに奮闘し続けたい、と幸田さんは語る。
「まだまだ上達を実感することは少ないですが、あきらめない心で小さなことでもコツコツと取り組んでいきたいと思います」