1966年創立の伝統とノウハウに培われたインターメソッドによる
「人材育成」と「現場経験」の相乗効果で真の実力を身につける

きめ細やかなレベル設定、定員12名の少人数制、第一線で活躍する現役講師陣による授業で着実に語学力を身につけられるインタースクールのカリキュラム。実務経験がなくとも最短1年の履修でインターグループ翻訳者採用試験の受験資格が得られるなど、将来を見据えたキャリアサポートも万全だ。

訪問クラス 翻訳基礎コースレベルⅡ

文章の性質による構成の違いを考える

「翻訳基礎コースレベルⅡ」はビジネス翻訳のプロを養成するクラス。分野の専門性よりも、幅広く通用する言語操作・文章構成スキルの向上を目的としており、一般的なテーマを選んでいる。授業で扱うトピックは、企業レターやシンポジウムの案内、インタビューやスピーチ、時事問題(新聞記事、雑誌など)。

授業はまず、前回課題のおさらいから。「保健師募集」に係る文書の田谷恵津子先生のモデル訳について、受講生から早速「『所定の』は訳例ではprescribedですが、designateは使えないですか?」と質問が飛ぶ。
「designateは指定という意味なので、いいと思いますよ」
「では、givenはダメですか?」というほかの受講生には、「少し口語的すぎるかな。公式機関の募集要項として使われる用語としprovidedなどのほうが適切ですね」

このような先生と受講生のキャッチボールがなされた後、今回の課題である広島県知事インタビュー文書を英訳していく講義がスタートした。課題の英訳を予め受講生は提出しており、受講生の英訳をモニターに映しながら、先生が解説、議論していく形で授業が進められていく。

まずは田谷先生がこのトピックのためにまとめた「Translation tips」で課題文の基本構造を説明する。
「このトピックは、前回の募集要項のような文書と違って型があるわけではありません。ただ、知事(という行政のトップ)のインタビュー内容は基本的に方向性が決まっていて、これまでの成果や今取り組んでいることの進捗状況、さらに展望を語るパターンが多いですね」

これを踏まえて、「広島県」を主語とし、取り組みの内容(概要、目的、効果)を続ける組み立てにすると良いと説明する。

答えは一つではない英訳の妙と難しさ

「では、皆さんの課題を見ていきましょう」と田谷先生。
「厳しい社会経済状況を克服するために2010年から『ひろしま未来チャレンジビジョン』という、仕事も暮らしも欲張りなライフスタイルの実現に向けたさまざまな取り組みを進めてきました」

課題である広島県知事インタビューをいくつかに分けたうちの一文だ。これに対する受講生の英訳をすべてモニターに映し出し、先生がそれぞれの文について解説を加えながら的確な英語に直していく。
「Hiroshima prefecture has been working on various initiatives since 2010 which aimed for the realization of lifestyle called “Hiroshima Future Challenge Vision” which satisfies one’s job in addition to life to overcome severe socioeconomic condition. この英文のどこが問題だかわかりますか?」
「これだと現在も続けている、というふうに読めます」
「そうですね」と田谷先生。「現在完了進行形がその解釈を示していますが、そうとも読めそうです」。また、called“ Hiroshima Future Challenge Vision”はinitiativesにかけたいのに、その単語から遠くに置かれているためにlifestyleにかかるように見えてしまうと指摘する。

ほかにも、to overcome severeのto 不定詞は「○○するために」の意味だが、これもどの動詞にかかるのかがわかりにくく、関係代名詞が2つあることもわかりにくい要因になる、と田谷先生。「パーツはいいけれども、言葉のかかり具合をもっと意識したほうがいいですね」

このように受講生全員分、すべての英訳を解説する中、語彙の選択や文法の疑問、文章の組み立てなど、受講生からは活発な質問が飛んでいた。その一つひとつを検討、解説する過程の中で、さらに話の枝葉が広がっていく。最後「原文の内容・論理を理解した上で日本語に引きずられないように英訳すること」など、今回の課題の目的を確認して2時間の授業は終了。活発な質疑応答の中で、受講生は自ら多くの気づきを得られる授業だったに違いない。

講師コメント

「翻訳基礎コースレベルⅡ」 田谷恵津子先生 たたに・えつこ 大学院修士課程(英文学専攻)修了。高校の英語教師を16年務めた後、英語論文校閲や通訳ガイドをしながらインタースクールに1年間 通学。インターグループの社内チェッカーを経て、フリーランスの翻訳者に。現在は産業・ビジネス分野の案件を数多く手がける。

「翻訳基礎コースレベルⅡ」
田谷恵津子先生
たたに・えつこ

大学院修士課程(英文学専攻)修了。高校の英語教師を16年務めた後、英語論文校閲や通訳ガイドをしながらインタースクールに1年間通学。インターグループの社内チェッカーを経て、フリーランスの翻訳者に。現在は産業・ビジネス分野の案件を数多く手がける。

英語をコントロールできるスキルを身につけ受講生自身が気づきを得られる授業に

本クラスの直接の目標は、次のステップである「本科」に進級するためのスキルを身につけることです。そのために、「安定した構文・文法力」「ビジネス英語のボキャブラリー」「英文のロジック」の3つに重点をおいて授業を組み立てています。

日本語と英語は、文法や発想が異なるだけでなく、単語レベルでも、意味が完全に一致することは通例ありません。また、言語自体が巨大な体系であり、完全に理解しきれるものではありません。言語間の一致を探る「翻訳」は、その難しさをコントロールするスキルが必要です。授業では、複数の受講生が、お互いの訳例をシェアすることで「問題点や優れた表現」を判断する力を養い、自身の改善につなげられるよう「気づき」を得ていただくことを心がけています。

提出していただいた課題は一人ひとり添削してお返しし、問題点にはコメントをつけています。受講生の皆さんには自身の弱点を意識して改善するように努力していただきたいです。「意識的に努力する」ことは、とても重要だと思っています。

翻訳のスキルは、一人で勉強していてもどう伸びているかわからず、なかなか磨き上げることができません。現場に出ているプロの目で見てもらうことで弱点や上達が意識でき、かつ文章の読み替えなど出来上がっている“システム”を入手できるので、スクールで学ぶのは有意義だと思います。

インタースクールでは、スキルを積んで登録翻訳者として働くチャンスを得られるので、翻訳や英語が好きな方なら、好きなことを仕事にするチャンスです。ぜひ、インタースクールでスキルアップしてみませんか。