第8回 それぞれのLifehack その1

翻訳LifeHack2017.09.07

前回までは私自身が翻訳の仕事をしながら培ってきた技術やツールをご紹介してきましたが、私の知識だけではどうしても偏ってしまいます。そこで今回と次回は優秀な友人たちに登場してもらうことにしました。個性豊かな「それぞれのLifehack」をぜひご参考になさってください。

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1.「昇降デスク」と「油性ダーマトグラフ」

●紹介してくれる人=Emiko Shigenagaさん
(大阪在住、フリーランス6年目。英語/和訳・英訳、特許翻訳・産業翻訳/医薬・バイオ分野)

昇降デスク
この9月で昇降デスクを使い始めて1年になりますが、もう何年も使っているように錯覚するほどこの体勢に馴染んでいます。そもそもNHKのクローズアップ現代「“座りすぎ”が病を生む!?」という番組を見たのがきっかけで、スタンディングデスクを探し始めました。自分の生活習慣に不安を感じたからです。いろいろ検索した結果、人間工学に基づいた製品を数々送り出してきた実績のあるエルゴトロン社の製品で、現在使用している机の上に置くだけで昇降デスクに変換できるタイプのWorkFit-TL昇降デスクを選択しました。「検査実証済みの信頼性: 5年保証」というのも選択理由の一つです。
01 Shigenaga_desk

キーボードとディスプレイの高さに段差があるので、ディスプレイを目の高さに合わせても肘の位置が不自然になりません。安定性が高く、机に乗りかかってモニターを見つめてもびくともしません。ただし、非常に重くて、一人では机の上にセットできませんでした。机の上に載せてしまえば、後はケーブル類を保護するために後ろで一つにまとめるだけです。

PCの種類や配置にもよりますが、机を上げた時にケーブルの長さが足りなくならないように注意が必要です。私の場合、ほんの少し足りないだけでしたので、たまたま手近にあった靴の箱を延長コードのタップの下に据えたところ、ちょうど良い具合に収まりました。昇降操作は、電動ではなく、ハンドレバーで簡単に好みの高さに調節することができます。

現在、一日の作業時間のうち約2/3は立って作業をしています。じっと立っているだけでなく、最初は意識的に、今では自然に脚を動かしているので、NEAT(nonexercise activity thermogenesis)を増やすのに十分役立っていると思います。
エルゴトロン社製スタンディングデスク特集サイト

油性ダーマトグラフ
資料の内容把握や、チェック作業の折に、蛍光ペンの代わりに使っています。色鉛筆よりもずっと柔らかなタッチで、発色も良く目立ちますし、削る必要がありません。糸を引いて紙の切れ目を上に引くと、くるくると自然に1回分がむけます。削りかすが出ないというのはかなり嬉しいですね。蛍光ペンは直ぐインクがなくなるので常に予備を用意していましたが、これだと随分長く使え、減り具合もわかるので予備を気にする必要がありません。
02_Shigenaga_dermatograph

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