
第1回 メモアプリ Google Keep
今月から10回にわたって、翻訳者が仕事をする上で作業を合理化できるツールをご紹介したいと思います。私もそうですが、特に子育てや介護をしながら自宅で仕事をしていると、仕事と家族の予定管理はなかなか厄介です。仕事に追われて資料整理が怠りがちになったり、メモをとってもなくしたり忘れたり、時間が無駄になってストレスがたまります。そんな生活から抜け出そうと、自分で探して工夫しながら私が実際に使っているアプリやツールを、あまりなじみのない方にもわかりやすくご説明しようと思います。また、翻訳作業を効率化してくれるツールも、便利な使い方を中心にご紹介していきます。
第1回はノートアプリGoogle Keep。その名のとおりGoogleの無料アプリで、ウェブブラウザ用とiOS/Android端末用があります。本連載ではブラウザはChrome、スマートフォンはiPhoneを使用しています。
私は会社員だったころ、忘れてはいけないToDoなどを付箋に書いてパソコンのディスプレーに貼り付けていましたが、あまり見栄えのいいものではありません。このアプリはいわばクラウド上の付箋メモです。いったん入力しておけばなくすことはありませんし、なにより検索ができるので便利です。またクラウドに保存されるため、スマートフォンやタブレットなど他のデバイスからも確認・入力でき、同期もほとんど一瞬で終わります。
まずはPCで全体を見たところです。
インストールは簡単
下記ヘルプを参照し、PCにブラウザ用アプリ(Googleのサービスページにあります)を、スマートフォンやタブレットにKeepモバイルアプリをインストールしてください。
Google Keep のダウンロードと使用
スマホまたはタブレットにもアプリを入れ、Googleアカウントでログインします。
メモ
私がGoogle Keepを一番よく使うのは備忘メモとしてです。タイトルもなしでたいていスマホから音声入力します。文字入力がうまくいかなくても音声は残るので、何をメモしたか読めなくてわからないということはありません。私は大事なメモは赤色にして目立たせておき、済んだら削除します(例:上記全体画面の左上)。
リスト
次によく使うのがリスト機能です。PCでは最上段に新規メモ作成ボックスがあるので、緑で囲んだリストマークをクリックするとリスト用メモが表示されます。
ToDoリストや買い物リストを作って色分けしています(ToDoはオレンジ、買い物は黄色など)。済んだら項目にチェックマークを入れると、取り消し線が引かれてリストの一番下に下がります。
リンクのメモ
仕事中や外出中に見つけて後で読みたいと思うWEB記事などをメモしておきます。作成したメモで右上に表示されるGo to Linkアイコンをクリックすると、すぐにリンクが開きます。Keepメモの作成は、スマホやタブレットからだと「シェア」ボタンで簡単にできます。こちらはiPhoneでシェアボタンを押したところです。
「シェア」ボタンがない場合は「リンクをコピー」してからKeepを開いてメモします。
リマインダー
期限のあるメモは、下のようにリマインダーを設定することもできます。