第48回 ユニークな資産管理本ほかとっておき3冊

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それに比べてリッチの世代は社会的意識の欠片もなかった。パリス・ヒルトン、ブリト二―・スピアーズ、ジョージ・クルーニーにブランジェなんとやらたちのゴシップに釘付けになり戦争問題なんて誰も見向きもしない。政治も同様に民主党も共和党も解決策を示せないどころか、むしろ問題の一部と化していた。

<コメント>うーん、これだと翻訳と言うよりも、書き換えになってしまっていますね。「社会的意識の欠片」とか「ゴシップ」といった言葉はないわけで、そこまで足し込まずに原文のニュアンスを出すようにしないとまずいと思います。そのことを別にすれば、文章としては読みやすいんですけれども。

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しかしリッチの世代でそれは終わった。何もかもどうでもいい。戦争なんか屁とも思わない。パリス・ヒルトンとブリットニー・スピアーズとジョージ・クルーニーとブランジェリーナとか何て呼ぼうと知ったことじゃないが、彼らさえいればよかったのだ。共和党も民主党も、助けになるどころか問題の一部だった。

<コメント> リッチの世代で終わったとは断定できないんですよ。父親の世代にあったものがリッチの世代にないことは確かなんですが、リッチの世代_で_終わったかどうかは分からない。そこがポイント。「彼ら」は避けたいですね。後半は良い感じです。

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リッチの世代。それは反戦を叫ぶ事を放棄してしまった世代だ。もはや誰もそんな事に興味はなかった。人々は、戦争の事なんてどうでも良かったのだ。パリス・ヒルトンや、ブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニー、そして、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの全くばかげた夫婦みたいに、自分の事しか考えていないようなヤツらがいる限り、それが人々の関心のすべてだった。民主主義者とか共和主義者とか、そんなものは両方とも何の解決にもならなくて、むしろ問題の一端でしかなかったのだ。

<コメント>悪くはないんですけど、やっぱり足し込みすぎ。「それは~世代だ」の部分は「リッチの世代は、道を誤った」とかでも十分だと思うんですね。「使えない世代」とか。ブラッドとアンジェリーナを分かりやすく出したところは良いと思います。「ばかげた夫婦」ってピンと来ないですよね。たとえば「ブランジェリーナと称するブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのカップル(どの口が言う!)」みたいな処理もありかな。

<余談>難しいですね。大切なのは望ましい解を作ることよりも、そこにいたるプロセスです。それが実力につながるのですから。

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リッチの世代、ミスを犯した世代だ。だが今では誰も気にしてなんかいない。人々は戦争など知ったことではないのだ。パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニー、自分たちのことをブランジェリーナとか何とかいうバカげた輩がいればそれでいい、そんなことにしか興味のない人々だ。民主主義も共和主義も、どちらも解決法どころか問題の一部でしかなかった。

<コメント>「世代」、「世代」は少し工夫が必要。「リッチの世代、それは~」みたいにした方がいいですね。女性が入ってますから「輩」よりは素直に「バカなカップル」くらいでもよいかも。民主主義とか共和主義ではなくて、アメリカの二大政党の方です。

<余談>とりあえずネットのurban dictionaryとかいろいろ調べてみてください。それから日本語でぴったりの組み合わせはどれかなー、と考えるのが吉。

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リッチーの世代になると、人々は考えることを途中でやめてしまった。もはや関心をもつ者などおらず、戦争のことなんてこれっぽっちも気にかけなかった。パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズ、それにジョージ・クルーニーや、自分たちのことをブランジェリーナとかなんとか言っているふざけた代物が関心のすべてだった。民主党や共和党はどちらも、解決策を見出してくれるというより、問題そのものの一端だった。

<コメント> リッチの方がいいかな。「途中でやめた」わけではないんですね。それなら「考える事をやめてしまった」の方がいい。「代物」だったら連中かな。「問題そのものの一端」は少しわかりにくいかな。「一部」の方がいいかも。

<余談>はい、お互いにがんばりましょうね。

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リッチの世代はといえば―そんなガッツは抜け落ちてしまっていた。もう誰も戦争のことなんて気にかけていない。パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニーやブランジェリーナかなんだか知らないが、そんな風に自称するふざけたカップルの話題がある限り、それだけが人々の関心ごとだ。民主党員や共和党員―その両方ともが、解決というよりはむしろその問題の一部を成している。

<コメント>「ガッツ」はアイデアとしてはきらいではないですが、「精神」くらいの方がよかったかな。「そんな風に~関心ごとだ」はもっとコンサイスにできるはず。たとえば、「カップルの話題があればそれでいい」くらい。もっと要らない部分を削れば良い訳文になると思います。

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リッチの世代はといえば、とんだ失敗を犯した。誰もこの世に関心を持たなくなった。戦争なんてどうでもいいことだった。人が望んだのはパリスヒルトン、ブリトニースピアーズやジョージクルーニー、それからあのブランジェなんとかリーナとか呼んでたか呼ばれてたかそういう連中で、気にかけてたのはそいつらのことだけだった。民主党か共和党、どっちも解決の力になるというよりは問題そのものだった。

<コメント>固有名詞の姓と名の間には中黒を入れましょう。前半の流れは悪くないのですが、「人が望んだのは」と「気にかけてたのは」は重複している感じを受けます。最後の方はいい感じ。

<余談>ああ、楽しんでいただけたら何よりです。今年はハワイに行けなかったので、本探しもアマゾンや紀伊国屋の店頭になってしまってレアというか珍しいのが見つけられないんですね。来年は行けるといいなあ。ちなみにムーアの本は2冊くらい邦訳があるみたいですが、あまり売れてないのかな。「The thousand autumns of Jacob De Zoet」は僕は知らないです。読み終わったら感想聞かせてください。

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リッチと同世代の人々――彼らは過ちを犯してしまった。もう誰も戦争のことなんか気にしていない。自分とは関係ないと思っている。いまや皆の興味があるのは、パリス・ヒルトン、ブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニー、ブランジェリーナとやら(呼び方はともかく)だ。民主党派であるか共和党派であるかというのは、問題の一部であって解決策ではなくなった。

<コメント>「同世代の人々」はちょっとくどいかなあ。「リッチの世代」でいいのではないかと。「民主党派」までやってしまうとちょっとくどい感じ。民主党だろうが共和党だろうが、くらいの感じで。

<余談>いろいろあって面白いですね。文化的なものは実は一番苦労するところです。

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リッチの世代、あいつらときたら。もう戦争を気に留めることもなく、まったくの無関心。パリス・ヒルトンや、ブリットニー・スピアーズや、ジョージ・クルーニーや、ブランジィリーナとやらにうつつをぬかすだけ。民主党であろうが、共和党であろうが、戦争を解決してくれるどころか、どちらも戦争を引き起こしていた。

<コメント>うーん、流れはできているんです。ただ最後のところは戦争の話に限定ではないんですね。ちょっともったいないなあ。

40.
リッチたちの世代になると、問題解決を放棄した。もう誰も気にするものはいなかった。戦争のことを意に介さなかった。彼らが気にするのは、パリス・ヒルトンやらブリトニー・スピアーズやらジョージ・クルーニーやらブランジェリーナ(何のことやら、彼らが自分でそう呼んでいるのだ)だけだった。民主党か共和党かの選択は問題解決にならないどころか、新たな問題を生むだけだった。

<コメント>うーん、やっぱり自分の都合に合わせて原文を持って来ちゃっている感じがします。翻訳は自分でストーリーを創り上げるわけではなく、あくまで黒子ですから、そのあたり、もう少し原文に忠実な訳文が望ましいと思います。またそうしないとうまくならないんですね。精進してください。

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