第48回 ユニークな資産管理本ほかとっておき3冊

21.
リッチと同世代の者たちは大きなミスをした。もう誰も関心を示さないのだ。戦争のことなどこれっぽっちも気にしない。パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズやジョージ・クルーニー、それに自分たちのことを「ブランジェリーナ」だなんてぬかしてる奴らがいる限り、関心の的は奴らに集まる。民主党員や共和党員――この両党が問題の一因だ。これじゃ、解決どころではない。

<コメント>流れは悪くないのですが、「関心の的は彼らに集まる」はちょっと違う気がします。後半は、民主党や共和党は問題の解決どころか問題の一部になっちゃっているという感じですね。

<余談>Joanna Carl気に入っていただいたということでありがとうございます。シリーズものは良いのが見つかると楽しみがずっと続いていいですね。僕は紹介のために読むので、シリーズをなかなか追いかけられません、とほほ。

22.
俺の世代はというと、みんな投げやりだった。誰も気にしてなかった。戦争なんか全然興味がなかった。パリス・ヒルトンだとかブリトニー・スピアーズだとかジョージ・クルーニーだとか、ブランジェ・クソッタレ・リーナだか何だか勝手にいってろ、ってやつらさえいればそれでよかった。みんなが関心があるのはそんなのだけ。民主党員やら共和党員やらは、どっちも救いというよりむしろ悩みの種だった。

<コメント>英語だとfuckingみたいなのを単語の中にうまく入れられるんですが、日本語は難しいんですよね。あとブランジェリーナ自体を知らない可能性もあるし。後半の「救いというより悩みの種」はとても良いのですが、全体の口調がやや荒っぽすぎるのがちょっと惜しいかなあ。

<余談>集中できない時には別の仕事します(^-^; その時の気分に合う仕事というのは必ず見つかるものなので。

23.
リッチの世代はといえば、あきらめムードだった。もう誰も知ったことではないという感じで、戦争なんかには関心を持たなかった。パリス ヒルトン、ブリトニー スピアーズ、ジョージ クルーニー、そしてブラピとアンジーのカップル、いわゆる自称何とかさえいればよくて、それが興味のすべてだった。共和党も民主党も、どちらも問題の一因であって、むしろ解決策にはならなかった。

<コメント>固有名詞は間に中黒入れた方が読みやすいですよ。特に文芸は縦書きになるので。「自称何とか」はこの位置だとどこにかかっているのか分かりにくいと思います。最後の行はニュアンスは逆かな。解決どころか~。

<余談>分野が違うと慣れるまでなかなかうまく訳せないというのはありますね。ただ小説とかノンフィクションのジャンルも、普段やっている仕事にけっこう関わってくることが多いので、一通りの訳し方は覚えて置いた方が吉だと思います。時間をかけてください。

24.
リッチの世代は、その精神を受け継がなかった。もう誰もそんなことを気にかけるものなどいない。人々は、戦争のことなんかちっとも考えなかった。パリス・ヒルトンとブリトニー・スピアーズとジョージ・クルーニーとブランジェリーナだろうが何だろうが、そういうものさえあれば、あとはどうでも良かった。民主党と共和党は、どちらも解決に至るためというより、やっかいの一因として存在していた。

<コメント>全体に悪くはないんですが、たとえば「そういうもの」はやっぱり人を指すのにはちょっと厳しいかな。もう少し細かなところに注意が行き届くとぐっと良くなると思うんです。「やっかい」も「厄介ごと」とかでしょうね。

<余談>英辞郎は、誰かが責任を負うシステムではないですね。あれは翻訳をする上でのヒントを得るもので、訳語が正しいという保証はどこにもないんです。たとえば、文部科学省の学術用語集と英辞郎の訳語が異なっていた場合、英辞郎があればいいやというわけにはいかないでしょう? 翻訳を仕事として目指す上で、英辞郎は役立ちますが、それを第一にしてはだめですよう。

25.
リッチの世代の人々はすでに諦めてしまっていた。もはや誰もかまわなくなった。戦争のことなど気にもかけない。パリス・ヒルトンがいて、ブリトニー・スピアーズがいて、ジョージ・クルーニーがいて、なんと呼ばれようとかまわないが、ブランジェなんとかリーナと呼ばれているカップルがいれば、彼らのことにしか関心がないのだ。民主党も共和党も、解決の糸口というよりも、双方が問題の一端だった。

<コメント> call themselvesだから自称する、かな。「彼らの」の部分の流れが悪くなっています。後半は工夫されていてなかなか良いと思います。

26.
リッチの世代はといえば、中途半端だった。誰ももう気にしていなかった。人々は、戦争に興味がなかった。パリス・ヒルトン、ブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニーや、くそブランジェリーナだとか、彼らが自称している何でもいいが、彼らがいる限り、それが人々の関心事のすべてだった。民主党か共和党かどうかは、どちらも解決策ではなく、問題の1つなのだった。

<コメント>中途半端とはちょっと違うかなあ。「くそ」というのも日本語でこういうところに付けると強すぎるんですよ。どなたかが使っていた「バカップル」というのは死語というリスクはありますがとてもうまいと思いました。いる限り、というよりもいさえすれば、なんですね。縦書きも考えると1つではなく一つの方が良いと思います。
<余談>不調の場合、最初にデータをバックアップしてからOSを再インストールしてみましょう。それで良くならない場合、メカ的にトラブっていることも考えられますので、それから買い換えを検討してもいいんじゃないかなあ。ノートだと当たり外れがありますが。

27.
リッチの世代――この世代はボールを受け損なった。もう関心を持つやつはいない。戦争になんか見向きもしない。パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズ、ジョージ・クルーニーにブランジェ―くそっ―リーナだか何だかどんな呼び方でもいいんだが、それさえあれば気になるのはそちらばかり。民主党に共和党――両党ともどちらかというと問題の一部であって、解決にはなりもしない。

<コメント>全体の流れはいいんですが、日本語でダッシュではさんで「くそっ」て普通はやらないよねえ。あと口調が少しだけ荒っぽいかなあ。惜しいんですけどね。

28.
リッチの世代――ここで駄目になった。誰もが無関心になった。みんな戦争なんて知ったこっちゃない。頭の中にあるのは、パリス・ヒルトンやらブリトニー・スピアーズやらジョージ・クルーニー、それにブランジェリーナとかなんとか馬鹿げたことを名乗りやがる連中のことだけで、そんなことしか眼中にない人間ばかりになった。民主党だろうと共和党だろうと、揃いも揃って厄介の種で、どうせ解決になんてなりっこないのだ。

<コメント>「ここでダメになった」と言い切るとまずいんですよね。父親の世代とリッチの世代にはだいたい2~3世代ありますから。「馬鹿げたことを名乗りやがる」は少し荒っぽいかなあ。その口調と「眼中」が合わないんですね。訳文としては悪くないんですが、もう少しバランスを取ってくださいね。

<余談>あら、それはよかったですね。僕は誰が誰だか分からないんですよ。皆さんの訳文が僕のところに届く時に、皆さんは「1さん」「2さん」だから(笑)。勉強続けてね。

29.
豊かな世代―この世代が爆弾を落としたのだった。落としてしまえばもう誰も気にしていなかった。みんなこの戦争に無関心だった。パリス・ヒルトン、ジョージ・クルーニー、ブランジェリーナなど何と呼ぼうと構わないがいずれにせよ、人々が関心をもっているのはそんなことだけだった。民主党か共和党か―どちらも解決策を示すどころか問題の一部になっていた。

<コメント>うーん、爆弾を落としたのとは違うんですね。’60年代はアメリカも反戦で盛り上がったんですよ。でもその子供の世代というのは政治とかに関心がなくて、気付いた時には、貧富の差が高まり……という状況になったんですね。だからどの戦争(強いて言えば911以降かな)というより、もう関心そのものがない。whatever they called themselvesはある程度出しておきたいところ。解決策を示すというか、解決策ではないということですね。

<余談>難しいです。どんなに簡単に思える文章でも、いざ訳すとなると。

30.
リッチの世代は、その流れを引き継ぎそこねてしまった。もう誰も気にしやしない。戦争なんてどうでもいいのだ。パリス・ヒルトンやブリットニー・スピアーズやジョージ・クルーニー、それとブランジェリーナだか何だかがいるかぎりは、それだけが大事なのだ。民主党派だろうが、共和党派だろうが、解決策というよりも問題の一部だった。

<コメント>うーん、「流れ」ではないんだよねえ。引き継ぐんだったら「思い」かなあ。悪くはないんですが。ただ最後のところは民主党派としない方がいいですね。

<余談>アメリカの良いところは、理念であっても、とにかく自由とか平等を自らの手で実現しようという空気があるところかも知れません。原発問題で日本でもかすかな変化が生まれてきていますが、まだまだ「新聞やテレビがいっているから」となにも考えてない人の方が圧倒的です。その意味ではリッチの世代と同じかも知れませんね。

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