第68回 言葉の定義を考える

21.
俺はずいぶんと長い間、その言葉を証明するかのような人生を歩んできた。たくさんのチャンスが、時には毎日のように訪れた。
長い間、俺はそのチャンスをつかみ損ねてきたのだ。しかし2007年春のはじめ、そんな人生がついに変わり始めた。

<コメント>ああ、これはいい感じですね。流れも良いし、読みやすいです。
<余談> ぬこはかわいいですねえ。Enjoy!

22.
人生も大半を過ぎてその格言が本当だと分かった。やり直すチャンスは何度となく差し出されていたのだ。時には毎日のように。ずいぶん長いこと、差し出されたチャンスをつかむこともせずにいたが、2007年の早春、ついに変化が訪れた。

<コメント>いや、まだ若者なので。大半を過ぎてではなくて、「これまでの人生の多く」です。それ以外はなかなか良いと思います。

23.
私は人生の大半を、その話を証明するために費やしてきたと言ってもいい。時には毎日のように、私の目の前にはまたとない機会があった。長い間、どんなチャンスも手にすることはできなかったが、ようやく事態が変わりはじめたのは、2007年の早春のことだった。 

<コメント>「これまでの」くらい付けたいかな。流れ自体は悪くないんですが。

24.
僕の今までの人生はいわば、この格言が真実であることを証明するためにあったようなものだ。僕はたくさんのチャンスに恵まれてきた。それこそ日常的に。でも、長い間、そのチャンスををひとつたりとも掴むことができなかった。だけど、2007年の早春、遂に何かが変わり始めたんだ。

<コメント>「それこそ」だとsometimesからは外れますね。「でも」「だけど」とすると逆接の逆接になってしまって読みにくいんですね。だからbutが入ってないのでそこは工夫しましょう。

25.
僕の人生の大部分は、その言葉を証明するために費やされたといっていい。僕は、山のような機会に恵まれていた。ときには毎日のようにチャンスがあった。長い間それをつかみ損ねてきたけれど、2007年の早春、ついに流れが変わり始めた。

<コメント> 「これまでの人生」かな。「山のような」だったら「機会に山ほど」の方がいいかも。やや引っかかるところもあるんですが、雰囲気は買いましょう。
<余談> ぬこと別れるのは寂しいですが、別れがあるから出会いがあるとも思うんですね。

26.
私はその格言どおりの経験をするまでにかなりの時間を費やしてしまった。私は多くのチャンスを与えられていた。毎日それが続くこともあった。長い間、私はそのチャンスを掴むことができないでいたが、しかし2007年の早春に、それがようやく変わり始めた。

<コメント>格言通りの経験で、なんですね。「いたが、しかし」だったら「しかし」はなしでも良いと思います。

27.
この言葉を実証する為に私は人生の大部分を費やした。私には多くのチャンスが巡ってきたし、時にはそのような日々が毎日続いた。長い間私はそのどれも生かす事ができなかったのだが、2007年の早春、とうとう状況は変化し始めた。

<コメント>実証するために、だとそのことが目的になっちゃうんですね。そうではなくて、この格言のままの人生ということです。「活かす」ですね。
<余談> いいことです。なるべく習慣化するのがコツですね。

28.
僕は人生の大半を費やして、この名言が正しいことを証明した。これまでたくさんのチャンスを与えられてきた。ときには毎日のように。ずっと逃してばかりだったが、2007年の早春にようやく状況は変わり始めた。

<コメント> 証明したと持って来ちゃうとずれちゃうんですね。この通りの人生だったんです。チャンスはいっぱいあると。ただそれをつかめなかったんだけど、ようやく……という話です。
<余談> かわいいですね。犬と違って気まぐれなところがさらに好きだったり。

29.
この引用句を証明することに人生の大半を費やした。そのための数多くの機会が、時には毎日のように、私には与えられていた。長いこと、私はそんな機会の何ひとつとしてつかむことができないでいた。しかしあの時、2007年も春の初めのころ、ようやく変わり始めたのだ。

<コメント>証明することに費やしたわけではないです。これまでの人生の大部分=格言を証明するものみたいな。「そのための」は不要。thenはand thenと一緒で「それから」くらいで十分かな。
<余談>はーい、がんばってね。

30.
僕はずいぶんと長く、あの格言そのままに人生を過ごしてしまった。チャンスはたくさんあった。時には毎日のように。ずっとそのチャンスを逃し続けていたんだけれど、2007年の春になったころ、ようやく転機が訪れた。

<コメント> 「しまった」よりは「きた」かな。でもうまくまとめましたね。口調もいい感じです。
<余談> サボテン、うちにもあるんですが、巨大化していますw

31.
この一小節を証明するのに、ずいぶん生涯を費やした。たくさんのチャンスがあった。しばしば、一日に何回も巡ってきた。長い間チャンスを棒にふってきた。しかし2007年の春、ようやく改変の決心をした。ボブを助けたのはその時だった。思い返せば、誰かが私に2度目のチャンスをくれたかのようだった。

<コメント> 小節じゃなくて「格言」とか「引用」とか。言葉ですね。生涯は言葉がビッグ過ぎ。毎日チャンスがあることもあったんですね。改変は、「物事を改めて、もとと違った形にすること。変更。変改。」だからこの場合は使えません。決心したわけではなく、変わったのね。あと二度目のチャンスはボブにもきたという意味です。

32.
ぼくはこれまで自分の人生をかけて、この格言を証明してきたといっていい。チャンスはたくさんあったし、それこそ日常的に転がっていることもあった。長い間そのどれもつかめずにきたけれど、2007年、春の訪れを感じるころ、ついにこの状況を脱するときがやってきた。

<コメント> 「かけて」はちょっと浮くかな。訳文としては大胆で悪くないと思うんですが、少し饒舌過ぎる気がするんですね。

33.
ぼくはその格言が言うとおり、人生の大半を過ごしてしまった。チャンスはたくさん与えられていた、ときには毎日のように。長い間そのどんなチャンスもつかんでこなかったのに、2007年の早春、ついにそれが変わりはじめた。

<コメント>というか、僕の人生が格言そのものだった感じですね。fail toだから「つかめなかった」
<余談> 読んだ量+訳した量がそのまま実力になっていきます。

34.
私はその有名な言葉を証明する事に人生の大半を費やした。2度目のチャンスを掴む機会はたくさんあって、それが毎日なんてこともしばしばだった。長い間私はそのどれもうまく掴めないまま過ごしてきたが、2007年春の始めのその時、ついに転機が訪れた。

<コメント>「証明するために」というニュアンスだと違っちゃうんですね。「2007年春の始めのその時」はちょっと読みにくいです。

35.
これまでは大概、その格言を地で行く人生を送ってきた。チャンスはゴマンとあって、時には毎日のようにやってきたのに、ひとつも掴むことがなかったのだ。そんな人生が長く続いた後、ついに変わり始める時が来た。2007年の春先のことだ。

<コメント>ゴマンは「ごまん」でいいかと。最後の所は切らなくても良かったんじゃないかなあ。多少饒舌。

36.
私はその引用文を証明しているかのような人生を、長い間送ってきた。私には多くの機会があった。その機会は時として、日常の生活の中にもあった。長い間どの機会をもとらえ損なってきた。しかし、そんな時、2007年の早春のこと、私の人生はついに変わり始めた。

<コメント>日常の生活ではなくて、毎日あることもあったんですね。「しかし、そんな時……」の部分は少しもったいぶっているような。

37.
僕は、人生の結構な期間をその言葉通りに過ごした。たくさんのチャンスを与えられ、時には毎日チャンスがあったのに、長い間、ひとつもつかめずにいた。それが2007年の春先、ついに変わり始めた。

<コメント>「過ごしてきた」のほうがいいかな。後はとても良くまとめてあると思います。
<余談> ぬこは魔力がありますからねえ。

38.
これまでの人生の大半は、この成句そのものだ。時には、毎日のように、多くの機会に恵まれてきた。でも、長い間、そのどれも生かす事が出来なかったが、2007年の早春になって、ついに潮の目が変わった。

<コメント>「活かす」の方がいいかな。良い感じでまとめてあると思いますよ。
<余談> そのあたりがチャレンジングで楽しいです。

39.
僕の一生のほとんどは、この言葉を証明するためにあったようなものだ。いい機会はいくらもあった。毎日続くこともあった。ずっとモノにすることができなかった。それがどうだ、2007年の春先に、いよいよ変わり始めたんだ。

<コメント>「これまでの人生」かな。「よい機会」の方がいいかな。ちょっと文章がぶつぶつと切れている印象がありますね。

40.
ぼくの人生のおおかたがその文句を裏づけていた。たくさんの機会が与えられていたんだ。連日機会があることもあった。長いこと、ぼくはそのどれひとつ、つかむことができなかった。でも、あのとき、2007年の早春、ようやく変化がおとずれた。ボブと仲よくなったときだ。ふりかえってみると、ボブにとっても、あれがやりなおすきっかけだったのだろうと思える。

<コメント> 悪くないと思うんですが、もう少し漢字が多い方が読みやすいと思います。少し児童文学っぽいというか、主人公が若く見えすぎるかな。
<余談> 人生は不思議ですね。運命の輪というのは、この小説のようにちょっとしたことで回り始めるのでしょう。

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